デモンストレーションを通して伝えたいのは、普遍的な力を持つ、その美しさ
ethica編集部:はじめまして、webマガジンのエシカと申します。コンセプトは「Good for Me, Good for the world」。読者は70%が女性で20代・30代が多く、ナチュラル、エコ、サスティナブルなどに関心が高い女性読者が集まる、ソーシャルグッドな世界観を持ったライフスタイルマガジンとなります。
エシカで、“ジャパニーズ・クール・カルチャー”と海外で評価されている着物や和食などの日本伝統文化について取り上げてきたのですが、国内の特に若い年代の読者層にとっては逆に新しさもあり、関心が高い傾向にあります。今回は、エシカの読者世代でもありつつ、幼い頃から和に親しまれ、新しい試みも積極的に行う小堀芙由子さんのお仕事や「茶の湯」に対する考え方について色々とお話をお伺い出来ればと思います。はじめに、海外でも積極的に茶の湯デモンストレーションを行っていらっしゃいますがその理由と、海外での『茶の湯』に対する反応を教えて頂けますか。
小堀さん:個人的な活動を始める以前から、小堀遠州流の行事としてアメリカやヨルダンなどでお茶会をさせていただく機会がありました。その場でお客様と話をして感じたのは、海外の方も茶の湯への関心がとても高いということです。元から日本文化に興味がある方はもちろん、日本という国について何も知らなかった方も、芸術や食文化には大きな関心を持ってくださいます。また、それをきっかけに、日本の伝統文化、ひいては日本そのものに着目していただけます。建築・工芸・美術・宗教などの多くの要素を含み、総合芸術ともいわれる茶の湯は、日本を紹介するのに最適だと感じました。