萱島: そのおいしく炊けたご飯を子どもたちがお弁当で持っていく時に、最近曲げわっぱのお弁当箱を使っているのですが、ご飯の余計な水分がなくなってすごくおいしいし、そうすると嫌いなものも食べてくれるようになりました。健康にもいいかなと思っています。
そこで気がついたことですが、プラスチックのお弁当箱とお箸ばかり持っていて、曲げわっぱのお弁当箱に合うお箸を持っていなかったのです。木の可愛いお箸を探していたので、先ほどBALIISMさんのサイトを拝見していたらケース付きの可愛いものを出されていて、これはいいなあと思いました。
長谷川: ぜひご愛用ください(笑)。
内藤: ありがとうございました。ここからは各社さんに、まずは吉澤さんからお願いします。
吉澤: 私は自分が使っていて心地よいアイテムを生活に取り入れるということをかなり意識しています。それがどのような心地よさかといいますと、使っていて「自分のことを好きになれるアイテム」ですね。
例えば、香りやコスメがそうですし、日用品もそうですが、そのものを使うことによって自分の日常生活がどんな循環になっていくのかということをイメージしながらものを購入していて、アイテムを日々増やしていく時も吟味をしています。
内藤: それは具体的にいいますと、どういうことでしょうか。
吉澤: 例えば、ブランドや商品がどのように作られたのか、作る時に工場ではどんなエネルギーを使っているのか、工場で生まれる過程、そしてその根源にはどんなこだわりがあるのかということですね。
そして、洗剤やシャンプーなどですと、消費者が使った後に流した水はどうなっていくのかということまで、なるべく自分のこととして考えるようにしたいという意味で、どんな取り組みをしているのかをホームページで調べてモノ選びをしています。そうすると、自分の周りが何となくいい気持ちになってくるんですよね。環境や地球を守るための大きなミッションとかモットーとかではなくて、「何となくいいな」という軽い気持ちを波紋として広げていくイメージを持って、アイテムに注目していくことを心がけています。
内藤: エシカルなものといいますか、完璧にサステナブルなものを選ばないといけないというと、ちょっと気を張ってしまいますが、吉澤さんがおっしゃったように、何となくいいっていう自分自身の感覚を信じて選ぶというのは、ご自身も楽しいですよね。
吉澤: ええ、その通りです。
内藤: 松本さんはいかがですか。
松本: 皆さん同じだと思うのですが、今年はコロナということで在宅勤務が当たり前になりました。私自身も2日に1回が在宅だったり、1週間全部が在宅ですが、そのために家にいる時間が長くなったので、普段はやらないようなことをやり始めました。
内藤: 例えば、どんなことでしょうか?
松本: 最近、顔にツヤがなくなってきたような気がして化粧水をつけてみたりとか(笑)、私はずっとスポーツをやって来たのですが、外に出ないので体がなまってきたような気がして家で腹筋をやったり、新しいジョギングシューズを買ってきてランニングをしたりとか、少しでも自分の体にいいものはないかなと、この半年間ずっと意識しています。
仕事のことでいいますと、プラスチックごみのことが常に頭にあります。自分の生活の中にプラスチックってどのくらいあるのかを改めて考えてみますと、たいがいのものがプラスチック素材だということに気がつきました。何かを買う時には、これにはプラスチックを使っているのかなと必ずチェックするようになりましたね。
それと、実際に今自分が使っているものでも、これって本当にいるものなのかな、無駄なものは使っていないかな、本当は必要ないんじゃないかなと、この半年くらい家族とともに考えるようになってきましたね。個人的にはコロナになって考え方が変わってきたような気がします。おそらく皆さん、そういうことに気づき始めてきたんじゃないですかね。
内藤: 在宅勤務になりますと、仕事とプライベートの境が薄くなってきていろいろと考える時間も増えてきましたので、自分の身の周りにはこんなにも無駄なものがあったのかとか、体や肌のメンテナンスを怠っていたなとか、そんな気づきを得たのではないでしょうか。松本さんの今のお話は、私にも思い当たることがありました。では、長谷川さん、お願いします。
長谷川: まず健康のことからお話しします。僕は健康の基本は食だと考えていて、体の構成は食から始まりますので、食生活は非常に大事なものだと思っています。
そして、エシカル的なものにつながると思いますが、野菜や肉といった食材は遠いところから運ばれてきて、自分の家に届くまでには輸送にエネルギーがかかっていたりして見えない無駄がたくさん出ているのではないでしょうか。ですから、できる限り近いところで採れたものを買うように意識していて、スーパーに行っても地元の野菜コーナーに置いてあるものを選ぶようにしています。
究極は自分の家で作ることですね。プランターで簡単に育てることができるので、今年の夏はミニトマトやキュウリ、ゴーヤなどを庭で作って食べました。野菜をたくさん採ると健康にもいいですし。
美容については専門家ではないので、あまり詳しくありませんが、バリ島ってマッサージが有名なんです。いわゆるバリ式マッサージですね。そこで使っているマッサージオイルに興味があったので調べてみたら、そのほとんどが天然の素材でできていて、マッサージだけではなくて、いろいろなことに使える万能なオイルだったんです。有名なものだとボカシオイルというのですが、殺菌効果があるのでケガをした時にも使えますし、水に混ぜて飲むと薬のような作用もしてくれるんです。
今、ウチでやっているのは加湿器のアロマオイルの代わりに、そのボカシオイルを使って空気を潤すことで、そうするとウイルスを殺してくれるので病気になりにくいのです。そんなオイルに出会えたので継続して使うようにしています。
内藤: そのオイルのことは今初めて知りましたが、今回の映画のテーマに近いかもしれませんね。