先週の六本木ヒルズに続いて、今回は表参道ヒルズのクリスマスイベントをフィーチャーします。各施設のクリスマスツリーが個性を競い合う中で、表参道ヒルズは100本ものリユース管楽器を飾り付けたサステナブルツリーを展開。加えて、館内のショップでは期間限定のクリスマスディナーや「ご褒美パフェ」、エシカルなアイテムの数々を販売中で、こちらもぜひ押さえておきたいところです。今回は表参道ヒルズ運営室の菅千晶さんに魅力を伺います。(記者:エシカちゃん)
リユース管楽器がきらめくサステナブルツリー
表参道ヒルズは12月25日(土)まで、クリスマスプロモーション「OMOTESANDO HILLS CHRISTMAS 2021」を行っています。本館の中央スペースにある吹抜け大階段には、100本のリユース管楽器で装飾したクリスマスツリーをディスプレイ。未来への願いや希望を込めたイルミネーション「100 twinkle sounds~未来へのファンファーレ~」を展開しています。
高さ7メートルにも及ぶクリスマスツリーの姿は遠くからでもひと際目を引きます。間近で見ると管楽器の金色がゴージャスで、意外性はあるものの、ツリーのオーナメントにぴったりです。デザインは、プランクスの佐藤寧子さんが手がけられました。
表参道ヒルズ運営室の菅千晶さんは「昨年はコロナ禍のため、例年のような大型ツリーの展示は中止しており、今年は2年振りにイルミネーションを点灯しています。ツリーの装飾には音が出なくなったり、壊れてしまったなどの様々な理由で持ち主の手を離れたトランペットやトロンボーンなどの楽器を使用しています。それらを磨き直してリユースすることで、音楽を奏でる役目を終えた管楽器に新しい命を吹き込みました」と説明しています。確かにツリーを良く見るとサビが付いていたり、部品が欠けていたりする楽器があります。背景を知ると傷やサビが味わいとして感じられますね。
このツリーがサステナブルなのはこれだけではありません。展示期間が終わったら、リサイクル会社に楽器を譲り渡し、一部修理して楽器として使えるものは再度リユースする、修復が難しいものはオブジェ・ディスプレイ品としてリユースする、または分解して使用可能な部分をリペア品の部材として再利用するとのこと。ツリーの名前通り、サステナビリティをとことん追求していますね。
「クリスマスなどのシーズン限定の展示やディスプレイでは、一般的に期間が終われば装飾をそのまま廃棄するケースが多いですが、今年のクリスマスツリーではリユース市場に楽器を戻すことで、資源のバトンを渡していきます」(菅さん)
冬しか味わえない「CHRISTMAS & WINTER MENU」
リユース管楽器のツリーによる美しいイルミネーションを見とれていたら、お腹が空いてきました。表参道ヒルズならではのフード&スイーツが気になります。表参道では館内の人気店舗が現在、「CHRISTMAS & WINTER MENU」を提供。この時期にしか味わえない単品メニューやスペシャルコースをチェックしていきましょう。
菅さんが教えてくれたのは、フレンチバールの「バール ア ヴァン パルタージェ」。牡蠣のクリーミーな濃厚エキスが口一杯に広がる「殻付き牡蠣のハーブグラタン」(1,000円※以下全て税込)は絶品。
本格的ローストビーフ専門店「37 ローストビーフ」ではディナー帯にローストビーフをワゴンで運び、目の前でカットしてくれるなど、ライブ感のある演出が魅力です。専門店ならではの「ローストビーフとフォアグラのロッシーニ風」(単品3,800円・コース4,500円)や、「ワインショップ・ エノテカ & バー」の「トリュフ薫るチーズとグラス・シャンパーニュのペアリングセット」(2,200円)も表参道ヒルズを訪れたら、ぜひ味わってみたいメニューですね。
その他、オーガニック&ナチュラル カフェレストラン「コスメキッチン アダプテーション」では、国産牛のほほ肉を八丁味噌と赤ワインでじっくり煮込んだ「牛頬肉と八丁味噌のラグー タリアテッレ」(2,508円)がお勧め。ワインと味噌の意外なハーモニーにフォークを動かす手が止まりません。
「ご褒美パフェ」で甘いひとときを
ゴージャスなクリスマスディナーを満喫したら、スイーツでお口直しを。館内8店が「ご褒美パフェ」と題したスペシャルスイーツを提供しています。「昨年に続いてコロナ禍にあった一年の締めくくりに、自分自身や大切な人達をおいしいスイーツでいたわって下さい」と話す菅さん。
一番人気はハンバーガーショップ「ゴールデンブラウン」の「苺とマスカルポーネのショートパフェ」(1,650円)です。いちごをぎっしり敷き詰めたスペシャルメニューはインスタ映え必至で、一口食べるとクリームの甘さやいちごの酸味がやみつきになります。
ウェルフード マーケット&カフェ「imperfect表参道」の「洋梨香るショコラパフェ」(1,100円)もぜひ味わいたいメニューです。エシカルにこだわっているブランドにふさわしく、生産工程で捨てられる果物を使用して食品ロスの削減に取り組んでいます。さわやかな洋梨や濃厚なキャラメルケーキとグレーズドナッツの組み合わせがたまりません。
「バール ア ヴァン パルタージェ」のフォアグラを使った奇跡のパフェ「洋梨とピスタチオムース、フォアグラアイスのパフェ」(2,100円)、「ワインショップ・エノテカ&バー」の大人の味が嬉しい「ポートワインのアフォガードパフェ フォンダンショコラを添えて」(1,650円)、「コスメキッチン アダプテーション」によるヴィーガン&グルテンフリーの「ピスタチオとラズベリーのウィンターリッチパフェ」(単品2,398円・アッサムティー付2,695円)もマストのメニューです。
どのお店も毎日17時から欅並木のイルミネーションを眺めて食事やスイーツを楽しめます。大切な人達と甘いひとときを過ごしてみてはいかがですか。
表参道ヒルズ ご褒美パフェ
提供期間:~12月26日(日)
環境・人・社会に配慮された、エシカルショップが続々と!
最後にethicaらしく表参道ヒルズでエシカルショッピングを楽しめるスポットをお伝えします。エシカルという切り口で外せないのは、「ご褒美パフェ」でもピックアップした「imperfect表参道」。あなたの「おいしい」を、だれかの「うれしい」に。という想いを込めて、世界の食や農業に関わる社会問題の解決を目的に、投票箱の仕組みを展開しています。私たちも応援したいプロジェクトに投票することで、無理なく社会貢献に参加できるのが魅力です。
菅さんによると「『imperfect表参道』は表参道ヒルズを代表するエシカルブランドで、広々とした空間でゆっくりできる表参道の穴場スポット」だそうです。気さくな店員さんと会話しながら、エシカル消費について学んでみませんか。
その他、サステナブルビューティーをコンセプトにしたイタリア発のナチュラルヘアケアブランド「ダヴィネス」やナチュラル原料中心のコスメにこだわったオーガニック&ナチュラルコスメショップ「コスメキッチン ビューティー」も要チェックです。
本館地下1階にあるフラワーショップの「ディリジェンスパーラー」では、紙素材のハンドルを、お客様が持ち寄った袋に取り付け、ショッパーとして再利用するなど、過剰包装をなくすための取り組みにも積極的なショップです。
菅さんからのメッセージ「私によくて、世界にイイ。」
今回も最後にethicaのコンセプト「私によくて、世界にイイ。」になぞらえ、菅さんに読者の皆さんへメッセージを頂きました!
「サステナブルなクリスマスツリーをご覧になりつつ、表参道ヒルズの店舗でエシカルな体験をして頂きたいです。『ツリーがきれい』、『ディナーがおいしくて買い物が楽しい』と感じて頂くところから、エシカルで『世界にイイ。』ことにつながっていくのが理想なのかなと思います。これらを表参道ヒルズ1カ所で丸ごと体験できるのが商業施設ならではの魅力ですね。クリスマスは誰かの事を思ったり、周りの人との絆を改めて感じたりすることの多い時期ですが、表参道ヒルズのクリスマスイベントが、皆さまにとって少し先の未来にも思いをはせるきっかけづくりになれば嬉しいです」
「OMOTESANDO CHRISTMAS 2021」
日程:~ 12月25日(土)
場所:表参道ヒルズ 施設内
URL:https://www.omotesandohills.com/events/event/2021/007264.html
森ビル株式会社 営業本部 商業施設事業部 商業運営部 商業運営1部 表参道ヒルズ運営室プロモーション担当 菅千晶
早稲田大学法学部卒。2009年より、六本木ヒルズ・表参道ヒルズなどの街づくりを手掛けてきた不動産ディベロッパーである「森ビル株式会社」に入社。都市開発事業部、六本木ヒルズ運営室などを経て、2015年より表参道ヒルズ運営室 プロモーションチームに所属。クリスマスツリーを始めとした空間装飾・ディスプレイや、館内のイベントスペース「スペース オー」での展示会・イベントの企画運営に従事。イベント・プロモーションを通じて、表参道ヒルズならびに表参道エリアの魅力発信に努めている。
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp