暑さに堪え兼ねてクーラーをつけるけれど、本当は冷房が苦手だという人、けっこう多いのではないでしょうか。そんな皆さんに提案です。今年の夏は、アロマを使って涼しく過ごしてみませんか?
公益社団法人 日本アロマ環境協会の資料によると、ペパーミントの香りを嗅ぐことによって、体感温度は4℃下がるそう。今回は、ペパーミントのアロマオイルを使って家を涼しくする簡単な方法を紹介します。
教えてくださったのは、アロマテラピー All aboutでガイドとして活躍中でK’s Aromaを主宰する英国IFA認定 アロマセラピストの橋本裕子さん。ご自宅で橋本さんが実際に行っている方法を4種類教えていただきました。
お弁当を持っていくときにも最適な「ペパーミントおしぼり」
清涼感があるペパーミントを使っておしぼりを作り、首筋に当てるとスーッと涼しくなります。また、ペパーミントには殺菌効果もあるため、お弁当を持っていくときにも最適です。
<ペパーミントおしぼりの作り方>
1. 氷を入れたボールにペパーミントオイルを2、3滴たらす。(多すぎると刺激が強いので、注意が必要です。)
2.水面にオイルが膜状に広がるのでタオルを平らにしてボールにかぶせる。
3.オイルを吸い取るようにタオルを濡らす。
4.よく絞って出来上がり。
石鹸かすや水垢に効く「クエン酸スプレー」
台所やトイレ、お風呂などに最適なのがクエン酸スプレー。クエン酸は水垢や石鹸かすを落とすのに役立ち、除菌、消臭効果もあります。そのクエン酸スプレーにペパーミントのアロマオイルを使えば、抗菌効果もプラスされる上に涼しい気分で掃除ができ、家中がさわやかになります。
<クエン酸スプレーの作り方>
1.300mlの容器を用意し、水を250ml入れる。
2.クエン酸を小さじ2杯入れる。
3.ペパーミントアロマオイルを5〜10滴入れる。
4.スプレー容器に入れ、振りながら使う。
※クエン酸は塩素系の洗剤とは混ぜないように注意して使ってください。
台所周りやトイレなどの排水口の掃除に便利な発泡する「重曹&クエン酸アロマパウダー」
油汚れと水垢を浮かせて汚れを落とす重曹&クエン酸アロマパウダー。排水口に振りかけて使います。水をかけると発泡してぐんぐん汚れがはがれていきます。ひどい汚れの場合はこすって汚れを落とす必要があるので、そうなる前にこまめにお掃除を。ペパーミントを使えばさわやかな香りで気持ちよくお掃除ができます。
<重曹&クエン酸アロマパウダーの作り方>
1.ビニール袋に重曹100gとクエン酸75g入れる。
2.密閉できる容器に入れる。
3.使用するときに、パウダーを振りかけた後アロマオイルを3滴程度垂らす。
(あらかじめアロマオイルとパウダーをブレンドしてしまうと、パウダーとアロマオイルが反応して固まる可能性が高いので注意してください。)
トイレや玄関の消臭&湿気とりに効果的な「重曹アロマパウダー」
トイレや玄関、部屋がペパーミントの爽やかな香りなら、暑苦しさも和らぐというもの。瓶に入れて消臭用に使っても良いし、毛足の長いカーペットなどに掃除機前に振りかけて使えば消臭効果もあり、湿気も取れます。香りが減ったらクエン酸スプレーと組み合わせて台所の排水口やトイレ掃除に使うこともできてムダなし。ラベンダーなどのドライフラワーを加えて作れば、華やかな香りになります。
<重曹アロマパウダーの作り方>
1.ビニール袋に重曹を180g入れる
2.ペパーミントのアロマオイルを30滴入れる。好みでドライフラワーなども入れる
3.ビニール袋をもむようにしてよく混ぜる
4.ガラス製の容器に入れる
その他にも、ペパーミントオイルをお風呂に2、3滴たらしてミントバスとして使ったり、ハンカチに1滴たらして汗を拭うとき爽やかな気分を味わったりすることも可能。お掃除にアロマオイルを使うのは贅沢なようですが、ペパーミントのアロマオイルは1年くらいで劣化しまうので、新しいものはおしぼりやお風呂に、古いものはお掃除に使うとムダがないと橋本さんは教えてくれました。
橋本さんが教えてくれた方法は、すべてとっても簡単なものばかり。ぜひ皆さんもペパーミントのアロマオイルを使って、体感温度を下げてみてはいかがでしょうか?
※ ペパーミントのアロマオイルの禁忌事項:
クールダウンの効果が高いのは良いのですが、ペパーミントのアロマオイルには禁忌事項もあります。妊娠中の方、眼の周りへの使用は控えたほうが良いでしょう。刺激が強いので使用に気を付けてください。授乳中の方は母乳の出を抑える働きがあるため注意しましょう。
取材協力=K’s aroma 橋本裕子さん(http://www.ks-aroma.jp)
公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)「アロマでクールダウン」(http://www.aromakankyo.or.jp/cooldown/)