おいしくて、しかもヘルシー
読書やスポーツもいいけれど、やっぱり秋は「食欲」。栗やマツタケ、ナシなどとおいしいものがたくさんある中でも、秋を代表する味覚といえばサンマでしょう。この時期、脂がのってくるサンマの塩焼きは、格別のおいしさです。
サンマは漢字で「秋刀魚」と書きますが、夏目漱石の「吾輩は猫である」の中では「三馬」と記され、秋刀魚が一般的になったのは大正時代から。秋に旬を迎え、銀色で細い流線形の姿が刀に似ていることからこう書かれるようになりました。
サンマはおいしいばかりではなく、健康にいいことでもよく知られた魚です。EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれ、血液の流れを良くして脳梗塞や心筋梗塞を予防する他、体内の悪玉コレステロールを減らしたり、脳細胞を活性化させる効果もあるといわれています。
ちなみに、自宅でサンマを焼いて食べる際、新鮮なサンマを見分けるには①尾の付け根や口元が少し黄味がかっている。②黒目の周りの白い部分が透き通っている。③大きくて厚みがある。④お腹が硬い。⑤尾を持ち、頭を上にして垂直にするとピンと立つ。などのポイントが参考になります。