信念の具現化に向けて
萩原社長の自社農園構想を具現化した背景には、「自然との融和による美と健康の創造」を企業理念としてきたことがあります。競合他社に先駆けて日本にも日本人にも優しい商品を提供し続けてきたのですが、時代の流れで他社も原料や製造過程に注目をしてきたことから、ネイチャーズウェイはさらに先を行くことを掲げる。そして萩原社長の信念を受け継いだ山口さんは、「他社の追随を許さず、やるからには徹底的にこだわりたい」、という強い想いから無農薬、無化学肥料で栽培、そして作業すべての記録を残す。そしていずれは有機JASの認証を目標とした形で萩原社長の信念を受け継いだそうです。
2010年に着手する以前は雑草のみならず、地表も地中も大小の石や、50cmを超えるような大石がごろごろしている用地からスタート。山口さん自らも農業機械を操縦して土地を切り開いていったというこだわり振り。耕運するたびに石がごろごろと出てくる土地では、耕しては石拾いの日々を繰り返したそう。そして除草剤など農薬は一切使わないことが大前提の上、もともとは雑草地という土地に堆肥をたくさん散布しているので、雑草も元気に育つ。それはハーブの生育もしのぐ速さだったそうです。もし既存の畑からスタートしていれば、ここまで手間をかける必要はなかったようですが、厳しい有機JASの認証を得るためには、3年間農薬や化学肥料が使われていないというのが絶対条件です。この3年間、ひとつの過ちが命取りになる厳しい認証に向けて、水を引くにも何をするにも慎重に手探りで行ってきたとのことでした。その甲斐あって2012年6月に農林水産省有機JAS規格で認証を受け、年度更新審査も無事終了したとのことです。