物と情報で溢れ、豊かな現代社会。しかしそんな利便性や現代の美しいデザインは、先人のつくってきた伝統文化や技術があったからこそ。今回、エシカでは伝統に革新を加えながら後世に伝えようと活躍されている若手デザイナーらによる益子市の伝統”藍染”の未来を魅せるファッションショーを紹介します。
伝統文化”藍染”×若手ファッションデザイナー=未来の”藍染”
AISOME実行委員会が2015年9月26日(土)、栃木県芳賀郡益子町にてファッションショーを行う。タイトルは「伝統文化と未来をつなぐ ファッションショーAISOME(アイソメ)」。
東京カランコロンの衣装制作を手がける「tatoe」の二階堂梨花など、若手ファッションデザイナー計6名が実際に藍染の布を使い、”まちに溶け込む藍”をテーマに服をデザイン。デザイナーたちは本藍染の布が作られるまでの過程、綿の種まきから糸紡ぎ・機織り・染までを体験し、藍染の特徴を学んだ。今回のファッションショーでは、伝統文化の枠組みを超え、未来に向けた”藍染”のあり方を提案する。
江戸の誇り、“ジャパンブルー“
江戸時代には服も暖簾も、町中が藍色で溢れていた。その様子は、訪れた外国人から”ジャパンブルー”と呼ばれるほど。
日下田正氏は、江戸時代寛政初期に創業した日下田藍染工房の9代目。栃木県芳賀郡益子町で今もなお、伝統的な本藍染の製法を守り、価値ある藍染をつくり続けている。ここの工房では藍染ができあがるまでの工程を、すべて手作業で行う。藍染は伝統文化としてもっと誇れるものなのに、藍染の洋服や雑貨には現代のライフスタイルに合うデザインが少ない、日常ではなかなか使う機会がない、という課題を抱えていた。
そこで今回、AISOME実行委員会が立ち上がり、ファッションショーの開催が決定したのだ。委員会の代表をつとめる今井彩衣は、昨年6月にも宇都宮市でファッションショーを成功させた実力の持ち主。高校生のときに日下田氏と出会い、教えを受けた。今回のファッションショーを開催するにあたり今井は「藍染の服や着こなしをデザイナーが表現することで、現代のライフスタイルにも藍染を落とし込めたら」と語る。
五感で藍染のストーリーを体感!
なんとショーのBGMには、藍染の布が作られるまでの音をサンプリングした、オリジナルの音楽を使用。また、藍染の服を着こなすショーのモデルには、オーディションを勝ち抜いた益子町や栃木県内の一般の方々が起用される。地元の伝統、藍染を大切にする人々によって、今までになかった藍染の姿が浮かび上がる。藍染の布ができるまでの物語を音楽と映像で同時に表現するファッションショー”AISOME”、圧巻のステージとなること間違いなしだ。
ファッションショーの詳細はこちらから。
※同プロジェクトはクラウンドファウンディングで支援を募集中。支援者にはファッションショーに参加できる特典などがついてくる。
■日時:2015年9月26日(土) 13:30~ /19:00~
場所:益子焼協同組合 屋外特設ステージ
(栃木県芳賀郡益子町益子4352-2)
■主催:AISOME実行委員会
■後援:栃木県
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