売上は前年比101%でも長く続けたい
大谷 雑誌の話はどういう経緯でしたか?
村上 ウェブサイトを立ち上げるとすぐ、いろいろな会社さんから「ウチの商品を取り上げてくれませんか?」という問い合わせメールが入り始めました。その中に世界文化社さんのメールがって、あちらから「本にしませんか」と声をかけてくださったのです。ですから、特にこちらから働きかけたということではありません。
大谷 ずっと頑張ってきた甲斐がありましたね。
村上 最初からずっと「次の週末を豊かにする」というコンセプトで、今もいろいろなことをやっています。今スタッフは6人ほどになりましたが、私はそんなに有名にならなくてもいいし、大きくならなくてもいい。前年比101%でいいから一日でも長く続けたいと思っています。
大谷 それはサスティナブル、持続可能性の考え方につながっていきますね。
村上 今年初めて新卒の子も2人採用しました。ゴールは分かりませんが、海賊船みたいに宝島を目指して、少しずつ進んでいけたらいいですね。
大谷 今、村上さんからお話を伺って、挫折から始まっているじゃないですか。村上さんの話は読者にとってためになるし、励みにもなりますね。いい話だなあと思いましたよ。
リーマンショックの話にしても、実は僕もリーマンショックの時が34歳で、35歳までに会社を作りたいと思って、一回会社を辞めているんです。
ところが、リーマンショックで取りやめて、無職になってしまいました。ハローワークに行って大変な状況を知りました。僕の場合はたまたまもう一度サラリーマンに戻って、40歳までには起業しようと思っていたので、次のタイミングが39歳でした。それが2012年で、村上さんと同じ時期に起業しているんですよ。ですから、その当時の状況がよく分かるので、村上さんのお話にはすごく共感できます。
村上 大谷さんも、その挫折感があったから今につながっているんですね。
大谷 ええ、その通りです。自分も34歳までは大手企業にいて、自分なりの自信を持っていました。それが一人になってみて初めて、そう簡単にはできないんだということを改めて知りました。
挫折体験を一番厳しい時期にしたから、それより悪い時期はないですよ。その時に頑張れれば、その後どんなことがあっても耐えられます。
村上 私もどん底を味わったおかげで、希望もそれほどなかったのです。希望を持ちすぎると起業にロマンチックな夢を抱きすぎていたかもしませんけど、淡々とやっていたのがよかったのかもしれませんね。