京都を代表する日本画・工芸作家201人による琳派400年記念事業の最後を飾る展覧会
京都府では3月16日~28日、日本画・工芸展「京に生きる 琳派の美」を日本橋タカシマヤ8階ホールで開催します。
この展覧会は、昨年2015年が琳派誕生400年、すなわち本阿弥光悦が京都洛北鷹峯に光悦村を拓いて400年になることを記念し、京都府が1年間にわたって展開してきた「琳派400年記念祭」の一環として京都日本画家協会と京都工芸美術作家協会が初めて合同で開催するもの。昨年4月25日~5月17日、京都文化博物館で開催された展覧会を、琳派400年記念事業の最後を飾る展覧会として、今回都内で開催することとなりました。
会場では京都を代表する日本画・工芸作家201人による、琳派の美意識を受け継ぐ梅や椿が金箔の上で咲き誇る華やかで美しい絵画や、尾形光琳の絵を彷彿させるような漆芸作品、さらには黄金と水色の配色も鮮やかに鶴が優雅に舞う扇子型の焼き物など、琳派をテーマに作り上げた作品201点が公開されます。日本藝術院会員・上村淳之さん(日本画家)、京都府指定無形文化財「友禅」保持者・羽田登さん(染織工芸家)といった巨匠から若手作家まで、それぞれの作家の「琳派観」を通じて、京都の芸術家たちによる美の競演が楽しめる展覧会となることでしょう。
開催時間は10時~20時(最終日は17時30分まで。各日、入場は閉場の30分まで)。入場料は一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料。
また同時に連動企画として3月16日~22日、6階美術画廊では出品作家による「京に生きる 琳派の美小品展〈日本画・工芸〉」が開催されます(髙島屋主催、入場無料、最終日は16時まで)。
この小品展は8階の出品者の中から選りすぐられた25人の人気作家の作品を集めて展示するもの。小品ながら見る者をとらえてはなさい「琳派の美」も一見の価値ありです。
琳派は日本が創造した世界に誇る最上の美。私たち日本人の日常生活の中に今も息づくばかりか、広く欧米の人たちをも魅了しています。まさに「私によくて、世界にイイ」といえるでしょう。