日経リサーチでは、このほど2016年版「環境経営度調査」の結果をまとめ、発表しました。この調査は企業の環境経営を総合的に分析し、温暖化ガスや廃棄物の低減などの環境対策と経営効率の向上をいかに両立しているかを評価してランキングにまとめたもので、日本経済新聞社が1997年から毎年1回実施、今回で19回目になります。
製造業ではコニカミノルタが2年連続で首位、日産自動車が前回の5位から2位に浮上
発表された業種別ランキングでは、製造業ではコニカミノルタが2年連続で首位に輝きました。自らが培ってきた環境技術・ノウハウをサプライチェーン全体のあらゆるステークホルダーと共有することにより、「環境経営推進体制」(1位)をはじめ5つの評価指標全てでまんべんなく高得点をあげました。
2位には日産自動車が前回の5位から上昇しました。「温暖化対策」での最高点など各指標で高評価を獲得し、1位のコニカミノルタとはわずか1点の差でした。日産自動車の2位は第16回と並ぶ最高位ですが、逆に前回2位だった東芝は環境経営推進体制で大きくスコアを落とし、29位に後退しました。
今回のトップ20を見ると、前回1社だった機械業が4社入りました。「汚染対策・生物多様性対応」でコマツと日本精工が最高点をあげるなど、業界内における環境意識の広がりがうかがえる結果となりました。
業種別になっている非製造業のランキングでは小売り・外食部門でイオンリテールが3連覇を達成した他、金融部門の損保ジャパン日本興亜ホールディングスが2年連続、倉庫・不動産・その他部門のヒューリックが6年連続でトップとなるなど上位の安泰が目につきましたが、その一方で運輸部門では前回8位の佐川急便が6連覇中の日立物流を抑えて首位に浮上。通信・サービス部門は前回5位のNTT西日本、商社部門は前回7位の三菱商事がトップに立つなど、前回に比べて首位の交代が目につきました。
情報提供元(株式会社日経リサーチ)
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