1616年に日本初の磁器として誕生して以来、有田焼は今年で創業400年を迎えました。
佐賀県は、その記念事業「ARITA EPISODE 2」の一環として「2016/ project」を推進しています。
有田焼の16の窯元・商社と8か国16組のデザイナーなどが連携し、革新的な新ブランドを展開
有田焼は17世紀半ば以降、オランダの東インド会社によって欧州各国に輸出され、多くの王侯貴族を魅了して世界的な名声を獲得しました。
「2016/ project」は、こうした両国の歴史的関係を現代に蘇えらせ、世界的に評価の高いオランダのデザイン力と有田焼400年の匠の技やモノづくりのDNAを連携させることで、産地の再活性化や人材育成、新規市場開拓などを目指す壮大なコラボレーション事業です。
プロジェクトは、2012年にミラノで発表され高い評価を獲得した有田焼の新ブランド「1616/ arita japan」の立ち上げに携わった柳原照弘氏とオランダのデザインデュオ、 ショルテン&バーイングスをクリエイティブディレクターに迎え、 佐賀県が2013年11月に在日本オランダ王国大使館と締結した「クリエイティブ産業の交流に関する協定」をベースに、総勢16の窯元・商社、 世界8か国16組のデザイナー、佐賀県、有田町、そして、オランダ王国大使館とが連携。 官民が一体となって世界市場に向けた革新的な新ブランド「2016/」を立ち上げ、国境を越えたクリエイティブなプラットフォーム創出事業に取り組んでいこうというものです。
約300点に上るコレクションの全貌は2016年4月、デザインの祭典「ミラノサローネ」で発表することになっており、機能的で使いやすく、価格を抑えたグローバルスタンダード商品「スタンダード」シリーズ、熟練した匠の技と製造技術を駆使した最高級コレクターズアイテム「エディション」シリーズの2シリーズを展開予定です。
この他、佐賀県では、世界的に著名なオランダのアイントフォーフェン・デザイン・アカデミー(DAE)と佐賀県立窯業大学校(来年以降、佐賀大学新学部などに移行)との間で、また、ヨーロピアンセラミックワークセンターと佐賀県窯業技術センターとの間で、オランダ王国大使館との協定をベースとした両国・地域間の人的交流や教育・学術・研究機関相互の交流を推進しています。
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