前編につづき、今年9月発売、新たなコレクション「CITIZEN L Ambiluna(シチズン エル アンビリュナ)」を加えた、お披露目イベントのレポートです。
実は「CITIZEN L」は、シチズンの女性社員の皆さんが中心となって立ち上げたブランドプロジェクト。その一人、シチズンブランド事業部・企画営業部の宮川花菜さんは、お披露目のこの日を「ようやく迎えられました」と感慨深げ。その上で、ゲストの反応には少し驚きもあったようです。
「会場にいらっしゃった多くの方々は、『キレイ!』とまず見た目のデザインを称え、その上でエシカルなモノづくりに賛同してくれました。私たちは当初からデザインの美しさと同時に内面の美しさにもこだわってきたのですが、まず美しさをほめて頂いたのでちょっと驚いてしまって(笑)。でも、それはまさに『CITIZEN L』が提案する“Beauty is Beauty”、つまり、内面の美が外側を輝かすというコンセプトや私たちの思いが形となって伝わったということ。うれしかったですね」
そして、こう続けます。
「美しい時計を身につけることで感じる自信と、社会や環境を配慮している時計を自ら選んでいるという自信。二つの自信を得ることで、これからの時代を生きる女性たちにもっともっと輝いてほしいですね」
PRを担当する宣伝部の木下久美さんは、
「想像以上にエシカルというコンセプトを好意的に受け止めていただけました」と手応えを感じている様子。ルイ・ヴィトン、クリスチャン・ディオールなど世界的なハイブランドはすでに環境配慮などエシカルな取り組みを進めており、日本でもこの動きはますます広まっていくでしょう。「CITIZEN L」は、国産の時計ブランドとしてその先頭を切って走るフロンティア。木下さんは「エシカルの考え方をしっかりと伝え、共感を得ることで、これまで時計に興味のなかった人や海外ブランドの時計しか使ったことのない女性など、幅広い層にアピールしていきたい」
と語りました。
「CITIZEN L」ブランドを監修したのは、ファッションジャーナリストの生駒芳子さん。エシカルファッションに詳しいからこそ、ある確信があったと言います。
「エシカルというコンセプトはとてもいいけれど、デザインがよくなければ伝わらない」
そこで生駒さんは、光を取り込み自然と融合する数々のアーキテクチャーを手掛ける建築家の藤本さんにデザインアドバイザーを、西陣テキスタイルのデザインを京都の老舗「細尾」に、漆玉を漆の老舗「坂本乙造商店」に、そして時計とセットの西陣テキスタイルを使ったクラッチバッグとバングルのデザインを、レディ・ガガの靴を作ったことで知られるアーティストの串野真也さんに依頼しました。最強の布陣で生み出した新作への思いを、生駒さんはこう語ります。
「CITIZEN Lはアクセサリーになるのはもちろん、光を取り込んだり宇宙とつながったりという感覚を持つことができるアイテムでもある。それに、仕事などで勝負をかける時にはきっとパワーをくれる! 『CITIZEN L Ambiluna』は、女性の心をくすぐる要素をたくさん持っています。様々な方に様々なシチュエーションで、ファッションのスパイスとして、そして、コミュニケーションのツールとして楽しんでいただきたいですね」
光のうつろい、時のたゆたいを身にまとい、しなやかに、力強く生きる女性たちへーー。新感覚ラグジュアリーウオッチ「CITIZEN L」は強い味方になってくれるに違いありません。
ーーBackstage from “ethica”ーー
コンセプチュアルなウオッチブランド「CITIZEN L」。このブランドを生み、育み、そしてルックスも内面も美しいプロダクトとして花開かせたプロジェクトチームには、時計同様、輝く女性たちがいました。ストーリーと思いの込められたエシカルウオッチ。仕事もファッションも日々の暮らしも、自分らしく楽しむすべての女性たちを応援してくれるはずです。
記者:中津海 麻子
慶応義塾大学法学部政治学科卒。朝日新聞契約ライター、編集プロダクションなどを経てフリーランスに。人物インタビュー、食、ワイン、日本酒、本、音楽、アンチエイジングなどの取材記事を、新聞、雑誌、ウェブマガジンに寄稿。主な媒体は、朝日新聞、朝日新聞デジタル&w、週刊朝日、AERAムック、ワイン王国、JALカード会員誌AGORA、「ethica(エシカ)~私によくて、世界にイイ。~ 」など。大のワンコ好き。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
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