簡単ローフード「トマトの味噌スープ」レシピ
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
7,095 view
簡単ローフード「トマトの味噌スープ」レシピ

PHOTO: Hako HOSOKAWA / Oxfam Japan

朝食にグリーンスムージーを飲んでいる皆さん! たまにはちょっと趣向を変えて、ローフードの「トマト味噌スープ」を作ってみてはいかが?

 ローフードは体にいい!

ローフードは48℃未満の低い温度で調理をする料理のこと。グリーンスムージーもローフードの一種です。ローフードは1900年代から欧米で提唱されてきた食生活。数年前からハリウッドスターなどが美容のために取り入れていると報道されているため、試してみたことのある人もいるのでは?

ローフードのメリットは、高温加熱をしないので、食事に含まれる酵素(エンザイム)やビタミンが壊れず、酵素やビタミンを無駄なくという点にあります。しかも火を使わないので調理が簡単!

今回ご紹介するレシピは、南風食堂という、味、食感、色、音、空間を含めたよりよい『食』の場のプロデュースを目指すユニットが考案したもの。忙しい方にぴったりのレシピですよ! では、さっそく紹介しましょう。

Tomatoes! by visualdensity 参照元:http://www.flickr.com/photos/visualdensity/309753357/

ローフード「トマトの味噌スープ」のレシピ(2人前)

<材料>

  • 昆布 5g
  • トマト 1個
  • タイム(ドライ)適量
  • 味噌 大さじ2
  • 水 500cc
  • オリーブオイル 適量

<作り方>

  1. 固くしぼったふきんで昆布の表面を軽くふき、水に漬けて一晩置く。
  2. トマトをざく切りにして、味噌と合わせる。
  3. 2にタイムを散らし、1の昆布出汁でのばしていく。
  4. よく混ぜ、オリーブオイルを回しかける。

昆布出汁は昆布を一晩水に漬けておくだけ。とっても簡単なレシピです。

 

Gas 2/Some Rights Reserved by Ian Murphy 引用元:http://www.flickr.com/photos/malico/3398771865/

体にいい、だけじゃないローフード

実はこのレシピ、ローフードで体によく、簡単に作れるということだけが良いポイントなのではありません。実はもう1つイイことがあります。それは、地球の環境に貢献できること。

特定非営利活動法人オックスファム・ジャパンによると、ブラジル、インド、フィリピン、スペイン、イギリス、アメリカの都市部の家庭の家庭でガスを70%節約して調理をすると、1年あたり3,000万メガワット以上のエネルギーが節約できるほどインパクトがあるのだとか。これは、前述の地域のすべての家庭で、それぞれ苗木を植えて10年間育てた場合よりも大きな効果になのだそうです。

オックスファム・ジャパンの提唱する「COOK SMART」

オックスファム・ジャパンは、毎日の食事の準備でエネルギーを削減することのインパクトの大きさに目を付け、エネルギーを節約して料理するために「COOK SMART」として、以下の3つのことを提唱しています。

  1. ガスを使わないで調理してみる
  2. 水も節約。煮炊きをする時はひたひたの水で調理し、沸騰したらすぐ火を止める
  3. 消費電力を減らす方法で調理する

この「COOK SMART」の考え方を受けて南風食堂さんが考えたレシピが、上記のトマトの味噌スープなのです。

台所から地球環境や世界の壊れた食料システムを見直すための提案、「GROWメソッド」

この「COOK SMART」のほかにも、台所から地球環境や世界の壊れた食料システムを見直すための提案をオックスファム・ジャパンはしています。「GROWメソッド」というのがその提案の総称で、具体的には以下の5つのことを提案しています。

  1.  SAVE FOOD=残さない(世界の食料生産量の1/3が廃棄される現実を受けて、食べ物を残さない作り方、食べ方を推奨)
  2.  SEASONAL=旬を大切にする(季節に合わない食べ物の生産には多くのエネルギーが使われていることを受けて、旬のものを食べることを推奨)
  3. LESS=肉を減らす(肉類の生産が野菜などの生産よりもはるかにエネルギーと水を使用することを受けて、週1回の菜食を推奨)
  4. SUPPORT=支援する(世界の飢餓人口の半分が小規模農家であることを受けて、フェアトレードや小規模農家からの購入を推奨)
  5. COOK SMART=賢く料理する(調理のちょっとした節約で地球環境に与えるインパクトが大きいことを説明し、毎日の調理で節水、節電、ガスの節約を推奨)

上記のトマトの味噌スープ以外にも、オックスファムジャパンのホームページには、南風食堂さんの考案した、GROWメソッドに則ったレシピがたっぷり載っています。

自分の体によく、簡単に作れて、世界の環境にも貢献できる。こんなレシピだったら食べるのが楽しいですよね。まずは皆さんも「トマトの味噌スープ」を作ってみてはいかがでしょうか?

<追加情報>

地球環境と食料システムを考えることに役立つ、GROW メソッドに則ったレシピをもっと見る!

オックスファムのホームページ(http://grow.oxfam.jp/grow_method/

取材協力=特定非営利活動法人オックスファム・ジャパン

FelixSayaka

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
TBS秋沢淳子さん鼎談(第5話)仕事とプライベートの両立
独自記事 【 2022/6/27 】 Work & Study
パシフィコ横浜で開催された「サステナブル・ブランド国際会議2022横浜」(SB 2022 YOKOHAMA)に基調講演の1人として参加されたTBSの元アナウンサーで現在は総務局CSR推進部で部長を務める秋沢淳子さん。 社業以外でも2000年に国際交流・教育支援・国際協力をテーマにしたNGO団体「スプートニクインターナシ...
TBS秋沢淳子さん鼎談(第6話)グローバルとインターナショナルの違い
独自記事 【 2022/7/4 】 Work & Study
パシフィコ横浜で開催された「サステナブル・ブランド国際会議2022横浜」(SB 2022 YOKOHAMA)に基調講演の1人として参加されたTBSの元アナウンサーで現在は総務局CSR推進部で部長を務める秋沢淳子さん。 社業以外でも2000年に国際交流・教育支援・国際協力をテーマにしたNGO団体「スプートニクインターナシ...
TBS秋沢淳子さん鼎談(第2話)Intercultural Programsで異文化体験留学
独自記事 【 2022/6/6 】 Work & Study
パシフィコ横浜で開催された「サステナブル・ブランド国際会議2022横浜」(SB 2022 YOKOHAMA)に基調講演の1人として参加されたTBSの元アナウンサーで現在は総務局CSR推進部で部長を務める秋沢淳子さん。 社業以外でも2000年に国際交流・教育支援・国際協力をテーマにしたNGO団体「スプートニクインターナシ...
冨永愛 ジョイセフと歩むアフリカ支援 〜ethica Woman Project〜
独自記事 【 2024/6/12 】 Love&Human
ethicaでは女性のエンパワーメントを目的とした「ethica Woman Project」を発足。 いまや「ラストフロンティア」と呼ばれ、世界中から熱い眼差しが向けられると共に経済成長を続けている「アフリカ」を第1期のテーマにおき、読者にアフリカの理解を深めると同時に、力強く生きるアフリカの女性から気づきや力を得る...
戦後の日本で衛生環境を改善したサラヤが、何故?アフリカの女性支援活動を始めたのか。安田知加さんに伺いました 〜ethica Woman Project〜
独自記事 【 2024/6/14 】 Love&Human
ethicaでは女性のエンパワーメントを目的とした「ethica Woman Project」を発足。 いまや「ラストフロンティア」と呼ばれ、世界中から熱い眼差しが向けられると共に経済成長を続けている「アフリカ」を第1期のテーマにおき、読者にアフリカの理解を深めると同時に、力強く生きるアフリカの女性から気づきや力を得る...
【ethica Traveler】 連載企画Vol.7 宇賀なつみ (終章)『Returning to TOKYO 〜サステナブルなフライト〜』
独自記事 【 2024/4/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
【ethica Traveler】 連載企画Vol.6 宇賀なつみ (第5章)ゴールデン・ゲート・ブリッジ
独自記事 【 2024/3/27 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
【ethica Traveler】 連載企画Vol.5 宇賀なつみ (第4章)サンフランシスコ近代美術館
独自記事 【 2024/3/20 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 本特集では、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブ...
【ethica Traveler】連載企画Vol.4 宇賀なつみ (第3章)アリス・ウォータースの哲学
独自記事 【 2024/2/28 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【ethica Traveler】連載企画Vol.3 宇賀なつみ (第2章)W サンフランシスコ ホテル
独自記事 【 2024/2/14 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
【ethica Traveler】連載企画Vol.2 宇賀なつみ (第1章)サンフランシスコ国際空港
独自記事 【 2024/1/31 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
【ethica Traveler】連載企画Vol.1 宇賀なつみ サンフランシスコ編(序章)   
独自記事 【 2024/1/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【Earth Day】フランス商工会議所で開催するイベントにてethica編集部が基調講演
イベント 【 2023/4/3 】 Work & Study
来たる4月22日は「アースデイ(地球の日)」地球環境を守る意思を込めた国際的な記念日です。1970年にアメリカで誕生したこの記念日は、当時アメリカ上院議員だったD・ネルソンの「環境の日が必要だ」という発言に呼応し、ひとりの学生が『地球の日』を作ろうと呼びかけたことがきっかけでした。代表や規則のないアースデイでは、国籍や...
トランスメディア方式による新しい物語~『サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える』(序章)と(第1章)の見どころを紹介!~
独自記事 【 2023/8/17 】 Health & Beauty
エシカではメディアを横断(トランス)するトランスメディア方式を採用し、読者の方とより深くつながる体験を展開しています。今回は、「サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える」の序章と第1章についてのあらすじと見どころをお届け!(記者:エシカちゃん)
トランスメディア方式による新しい物語~『サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える』(第2章)と(第3章)の見どころを紹介!~
独自記事 【 2023/8/24 】 Health & Beauty
エシカではメディアを横断(トランス)するトランスメディア方式を採用し、読者の方とより深くつながる体験を展開中。さまざまなメディアから少しずつ情報を得、それをパズルのように組み合わせてひとつのストーリーを見出す、新しいメディア体験です。 今回は、前回に引き続き、「サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビュ...
テーマは、ナチュラルモダン『自立した女性』に向けたインナーウェア デザイナー石山麻子さん
独自記事 【 2022/9/19 】 Fashion
株式会社ワコールが展開する、人にも自然にもやさしいを目指すインナーウェアライン「ナチュレクチュール」。オーガニックコットン100%のラインアップが注目を集め、肌あたりやシルエットの美しさが話題になっています。その期待に応える形で、今年9月に新作グループも加わりました。やさしさを突き詰めた製品は、どのような想いや経緯から...
幸せや喜びを感じながら生きること 国木田彩良
独自記事 【 2021/11/22 】 Fashion
ファッションの世界では「サステナブル」「エシカル」が重要なキーワードとして語られるようになった。とはいえ、その前提として、身にまとうものは優しい着心地にこだわりたい。ヨーロッパと日本にルーツを持ち、モデルとして活躍する国木田彩良さんに「やさしい世界を、身に着ける。」をテーマにお話を聞いた。
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【Prologue】
独自記事 【 2021/3/1 】 Health & Beauty
20年以上、トップモデルとして活躍。究極の美の世界で生きてきた冨永愛さん。ランウェイを歩くその一瞬のために、美を磨き続けてきた。それは、外見だけではない。生き方、生き様をも投影する内側からの輝きがなければ、人々を魅了することはできない。「美しい人」冨永愛さんが語る、「“私(美容・健康)に良くて、世界(環境・社会)にイイ...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【chapter1-1】
独自記事 【 2021/3/29 】 Health & Beauty
ファッションデザイナーが描く世界を表現するモデルは、まさに時代を映し出す美の象徴だ。冨永愛さんは移り変わりの激しいファッション界で、20年以上にわたり唯一無二の存在感を放ち続ける。年齢とともに磨きがかかる美しさの理由、それは、日々のたゆまぬ努力。  美しいひとが語る「モデル」とは?
モデルのマリエが「好きなことを仕事にする」まで 【編集長対談・前編】
独自記事 【 2018/12/24 】 Fashion
昨年6月、自身のファッションブランドを起ち上げたモデル・タレントのマリエさん。新ブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカルマリエデマレ、以下PMD)」のプレゼンテーションでは、環境に配慮し無駄を省いた、長く愛用できるプロダクトを提案していくと語りました。そして今年9月、ファッションとデザインの合同...
国木田彩良−It can be changed. 未来は変えられる【Prologue】
独自記事 【 2020/4/6 】 Fashion
匂い立つような気品と、どこか物憂げな表情……。近年ファッション誌を中心に、さまざまなメディアで多くの人を魅了しているクールビューティー、モデルの国木田彩良(くにきだ・さいら)さん。グラビアの中では一種近寄りがたい雰囲気を醸し出す彼女ですが、実際にお会いしてお話すると、とても気さくで、胸の内に熱いパッションを秘めた方だと...
【Earth Day】今年も地球環境について考えよう!「在日米国商工会議所」と「在日フランス商工会議所」が主催するethicaコラボイベントのご案内
イベント 【 2024/4/15 】 Work & Study
地球環境について考え連帯する国際的な記念日、アースデイが今年も近づいてまいりました! 私たちethicaは、2022年、2023年とアースデイイベントに基調講演を行い、3度目となった今年もメディアパートナーを務めます。2023年のアースデイを振り返りつつ、まもなく開催のイベント『Earth Day 2024: Movi...

次の記事

うっそうと茂る熱帯雨林の中で自然に育ったコーヒーはいかが?
オーガニックコスメのこと、本当に知ってる? 【オーガニックラバーズ】

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます