「NYで話題のサスティナブルなタオルが日本に逆上陸!」「ワインを味わうように楽しむオーガニックコットン」エシカルな物語のある二つのシリーズを紹介 特別な体験と物語を紡ぐ、サスティナブルなオーガニックタオル(後編)
Pick Up! PR
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
7,569 view
「NYで話題のサスティナブルなタオルが日本に逆上陸!」「ワインを味わうように楽しむオーガニックコットン」エシカルな物語のある二つのシリーズを紹介

「その年のコットンの出来を楽しむ文化を広めよう。たとえば、ワインをヴィンテージの違いで楽しむようにーー。そのアイデアから生まれたのが、『コットン・ヌーボー』

前編につづき、「最大限の安全と最小限の環境負荷で」をポリシーに、サスティナブルなオーガニックタオルを手がけるIKEUCHI ORGANIC。快適な使い心地だけでなく、エシカルな物語のある二つのシリーズを紹介します。

ワインを味わうように楽しむオーガニックコットン

コットンの原料は綿花。綿花は農作物です。多くの農作物がそうであるように、その年の気候や土地の状況などによって出来や収穫量が左右され、品質が変わることもあります。特に自然に近い状態で栽培するオーガニックコットンは品質が均一にならず、当然、タオルにしても違いが出てしまう。IKEUCHI ORGANICには、「前に扱った商品と手触りが違う」と販売店から返品されることがあったと言います。

オーガニックコットンだからこそのデメリット。しかし、逆転の発想で新しいプロジェクトを立ち上げます。

「その年のコットンの出来を楽しむ文化を広めよう。たとえば、ワインをヴィンテージの違いで楽しむようにーー。そのアイデアから生まれたのが、『コットン・ヌーボー』です」

そう話すのは、IKEUCHI ORGANIC取締役社長の阿部哲也さん。通常は風合いを一定に保つために複数の年にわたって収穫されたオーガニックコットンを混ぜて糸を作りますが、「コットン・ヌーボー」は収穫年度によって分けた糸で作られます。すると、年によって質感や手触りが違ってくるのだそう。阿部さんはこう続けます。

「年ごとの風合いの違いを楽しんでもらうことで、タオルを使った人に、コットンは農作物であることを知ってもらいたい。そして、サスティナブルなものづくりや消費について考えてもらうきっかけになれば」

この斬新かつ魅力的なプロジェクトを実行にこぎつけられたのは、協力してくれたタンザニアのコットン農家の皆さん、趣旨に賛同して投資してくれた賛同者、そして、発売前から「ほしい!」と予約してくれた人たちの存在だったと言います。多くの支えに報いようと、IKEUCHI ORGANICではコットン農家を長期的に支援するため、プロジェクトのスタート時に生まれた子が成人を迎えるまで、この取り組みを続けることを発表しています。

「タオルを使った人に、コットンは農作物であることを知ってもらいたい。そして、サスティナブルなものづくりや消費について考えてもらうきっかけになれば」

NYで話題のサスティナブルなタオルが日本に逆上陸!

タオルを作る過程で、どうしても残ってしまう糸。貴重なオーガニックコットンを無駄にしたくないという思いから生まれたタオルが、サスティナブルの先進国、アメリカで静かなブームを呼んでいます。

舞台はニューヨーク。マンハッタン島のイーストリバーをはさんだ東側に広がるブルックリンは、デザイナーやアーティストが多く住み、常に最先端のカルチャーを発信し続けるエリアです。その街のパークスロープという地区にある「J + B Design & Cafe」は、日本の伝統文化に根ざした雑貨や情報を紹介するジャパンカルチャーのアンテナショップ的な存在。2年前、このショップでIKEUCHI ORGANICのタオルが取り扱われるようになり、昨年ストアインショップを同ストア内にオープンしました。さらにそれがきっかけとなり、同じ地区に店を構える「パークスロープ・フード・コープ」という、いわゆる生活協同組合と縁がつながります。

「J + B Design & Cafe」は、日本の伝統文化に根ざした雑貨や情報を紹介するジャパンカルチャーのアンテナショップ的な存在。

パークスロープ・フード・コープは、オーガニック食材を取り扱っていますが、組織自体がオーガニックな運営をしていることが注目を浴び、成長を続けています。買い物するには組合員にならなければならず、さらに、組合員は荷出しやレジ打ちといった仕事を担わなければなりません。置いている商品は、オーガニック認証を受けた商品だけでなく、独自の規定を作り、オーガニックで栽培しているのに金銭的な事情などで認証を取れない小さな農家が作った農作物などを積極的に仕入れるなど、サスティナブルな農業をサポートしています。

「フェアトレードを通じてサスティナブルな農業やものづくりを目指している私たちの考え方に非常に近いと感じました。そこで、パークスロープ・フード・コープに向けた商品を開発することに決めたのです」

と、IKEUCHI ORGANICのPR インターナショナルリレーションズマネージャーの山鬼育子さん。

着目したのが、残った糸。ロット違いや色違いで発生した生地や商品の他、タオルを作った時に余ってしまった糸を集め、IKEUCHI ORGANICが60余年で培った技術とノウハウで新しいタオルに仕立てます。そうして生まれたのが「ブルックリン・サスティナブル・ライン」。

この夏、逆輸入する形で「ブルックリン・サスティナブル・ライン」が日本にもお目見えしました。直営店やウェブサイトで限定販売。7月10日には、パークスロープ・フード・コープの取り組みなども紹介するイベントを、東京・南青山、京都、福岡の直営店で開催しました。

食べ物やコスメのように自分に合ったものを選び、ワインのごとく楽しむーー。1枚のタオルが手元に届くまでの物語、人々に思いを馳せながら、大切に慈しむように使いたい。IKEUCHI ORGANICのタオルは、物への愛情を思い起こさせてくれる逸品なのです。

着目したのが、残った糸。ロット違いや色違いで発生した生地や商品の他、タオルを作った時に余ってしまった糸を集め、IKEUCHI ORGANICが60余年で培った技術とノウハウで新しいタオルに仕立てます。そうして生まれたのが「ブルックリン・サスティナブル・ライン」。

■ IKEUCHI ORGANICに関する情報はこちら

http://www.ikeuchi.org/

前編はこちらから

特別な体験と物語を紡ぐ、サスティナブルなオーガニックタオル(前編)作る人、使う人、そして、地球にも優しいサスティナブルなタオル

 

ーーBackstage from “ethica”ーー

肌に優しく、口に入れても大丈夫なオーガニックコットンを織り上げたIKEUCHI ORGANICのタオルは、赤ちゃんや小さなお子さんのいるご家庭で喜ばれているようです。モデルの蛯原友里さんもその一人。息子さんの肌荒れがひどくなり、オーガニックのタオルや肌着を調べていた中で、うれしいプレゼントが届いたとブログで綴っています。

大切な人へのギフトにおすすめの逸品です。

記者 中津海 麻子

朝日新聞契約ライター、編集プロダクションなどを経てフリーランスに。人物インタビュー、食、ワイン、日本酒、本、音楽、アンチエイジングなどの取材記事を、新聞、雑誌、ウェブマガジンに寄稿。主な媒体は、朝日新聞、朝日新聞デジタル&w、週刊朝日、AERAムック、ワイン王国、JALカード会員誌AGORAなど。大のワンコ好き。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

中津海 麻子

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
冨永愛 ジョイセフと歩むアフリカ支援 〜ethica Woman Project〜
独自記事 【 2024/6/12 】 Love&Human
ethicaでは女性のエンパワーメントを目的とした「ethica Woman Project」を発足。 いまや「ラストフロンティア」と呼ばれ、世界中から熱い眼差しが向けられると共に経済成長を続けている「アフリカ」を第1期のテーマにおき、読者にアフリカの理解を深めると同時に、力強く生きるアフリカの女性から気づきや力を得る...
持続可能なチョコレートの実現を支える「メイジ・カカオ・サポート」の歴史
sponsored 【 2025/3/19 】 Food
私たちの生活にも身近で愛好家もたくさんいる甘くて美味しいチョコレート。バレンタインシーズンには何万円も注ぎ込んで自分のためのご褒美チョコを大人買いする、なんてこともここ数年では珍しくない話です。しかし、私たちが日々享受しているそんな甘いチョコレートの裏では、その原材料となるカカオの生産地で今なお、貧困、児童労働、森林伐...
【ethica Traveler】  静岡県 袋井市の旅 おいしいもの発見!
独自記事 【 2025/3/20 】 Work & Study
日本列島のほぼ真ん中で、駿河湾を囲むように位置する静岡県。その中でも、太平洋に面する西の沿岸部に近いところに袋井(ふくろい)市があります。東西の交流地点として、古くから人や物や情報の往来を支えてきた袋井市は、高級メロンやリゾート、由緒正しき寺院など、未知の魅力がたくさんあるユニークな場所です。今回は、そんな袋井市の中で...
【ethica Traveler】 連載企画Vol.5 宇賀なつみ (第4章)サンフランシスコ近代美術館
独自記事 【 2024/3/20 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 本特集では、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブ...

次の記事

浅田舞さんも森の京都を堪能「京都中心部とは違う魅力を発見」 京都府が「森の京都博公式ガイドブック夏号」を発行 〜森の京都の魅力いっぱいの7月~10月の64イベントを紹介〜
自然と都会が調和する国「ニュージーランド」に、エシカが注目! 自然のめぐみを食・ワイン・旅を通して楽しもう! スーパーフード「アボカド」編 世界でいちばん栄養価の高いフルーツとギネス登録された「アボカド」(通称:森のバター)

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます