フランス人のクリスマス:クリスマスツリーに思いを込めて エシカが贈るXmas2013 VOL.7 ethica from paris
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フランス人のクリスマス:クリスマスツリーに思いを込めて

クリスマスツリーは欠かせない存在

クリスマスといえば、サンタクロース、トナカイ、そしてクリスマスツリー。このシーズン、日本でもデパートや駅前の広場に大きなツリーが美しくライトアップされて行きかう人々が足を止める風景がよく見られます。フランスでもツリーは欠かせない存在。毎年多くの家庭が深森の香のする新鮮なクリスマスツリーを買い、小さい頃から集めてきたお気に入りのオーナメントをたくさん飾ってクリスマスを迎えるのです。なぜって?それは子供や家族をハッピーにしたいから。フランスでのクリスマスは家族が中心。 今日は家の中の特等席、暖炉の横にで~んと置かれみんなの注目を一斉に浴びるクリスマスツリーのお話です。

お気に入りのツリー選び

12月、学校の運動場、市役所の前の広場、クリスマスマーケットにはツリーたくさんが並べられツリー屋さんが登場します。お気に入りのツリーを選ぶのも大事な仕事。家族でツリー屋に行き、枝の付き具合、背の高さ、葉のフレッシュさ、すべてを吟味して、意見を言い合い、時には何日もかけて、真剣な家族会議の結果、今年のツリーが選ばれます。

飾り付けは子供の仕事

子供も大人もクリスマスツリーが大好き。特に子供は多くの夢をクリスマスツリーに託します。まずオーナメントの飾り付け。小さな子供でも<イッチョ前>にこの仕事を任されます。それができた子供は鼻高々!パパもママもそんな子どもを大いに褒め、サンタさんにご褒美をお願いしましょうとなるのです。そして12月中、サンタさん(本当はおばあちゃんやおじいちゃん、両親)からののプレゼントがたくさんクリスマスツリーの下に置かれます。子供たちはツリーが枯れないように毎日水を与え、ツリーに守られるように置かれたプレゼントを眺めながらそれが開けられる25日の朝を心待ちにしているのです。

実は。。。

でもこのツリー、実は結構なお値段。パリではなんと等身大になると70ユーロ以上。フランスでのクリスマスは高価なブ ランド品や贈り物交換ではありません。プレゼントと言えば、日用品で必要なもの(例えばココット鍋やドアノブ、絵の具セットにモコモコ靴下)、趣味の本や 雑誌、旅の思い出を込めたマグネットや来年用のオーナメントなどが多いのです。しかし子供や家族が喜ぶ顔が見たい!毎年楽しみにしている子供達をがっかり させる訳にはいかない。こんな家族への思いが毎年立派なクリスマスツリーとなって、最大の家族イベントを盛り上げるのです。

クリスマスは「ファミリー」がKEY WORD

フランスでのクリスマスは「ファミリー」がKEY WORD。年に一度離れた家族が集い一緒に時間を過ごす大事なイベント。子供の夢がつまったプレゼントの守護神のようなクリスマスツリー。家族への想いや<LOVE>がライトやオーナメントと化してキラキラ輝いて見えるクリスマスツリー。フランス人にとって、ツリーは家族が集い幸せな時間を象徴するシンボルなのです。皆さんも、今年はツリーを囲み家族みんなの笑顔が輝くハッピーなクリスマスが過ごしてみてはいかがでしょうか。Joyeux Noel (ジョワイユーノエル)!素敵なクリスマスを!

Mayu:   My profile, mon profil

I am a Japanese personal chef and vegetable expert  living in Paris. Born in Japan but, studied in USA, Canada and Mexico, then working in Tokyo and Europe.   My cooking and wine-sake knowledge have been developed with my international background.

I graduated from Japanese Traditional Cuisine  (Kaiseki) in Tokyo and from Le Cordon Blue in Paris, then, was working in the kitchen in restaurants and Ministry of Foreign Affairs.     Being as a personal chef, I have passion for BEAUTIFUL food with seasonal local products and the concept of ‘marriage’ with wine & japanese food, sake & french food.  Also,  I am interested in ‘food education’ for family and kids and ‘gluten free, bio,& multi-nutritious food’ for people  suffered from allergies.    In my cooking workshop,  I teach light and healthy french cuisine mixed with my japanese original idea, and beautiful japanese cuisine  with full of seasonal colour, excellent sources of nutritions and multi-vitamins.    But the most importantly, my objective is to make my guests have’ BIG SMILE’ &  ‘GOOD FEELING’.

パリ在住の料理研究家・野菜ジュニアソムリエ・フードア ナリスト登録。パリでお料理教室Mayu’s Kitchen開催中。高校からカナダ、メキシコに渡り国際経済、ビジネスを卒業。その後、北米、東京、欧州で国際企業に勤務。海外生活中よくゲストを招 き大好きなお料理でおもてなしを楽しむ。東京では近茶流・柳原料理教室で伝統の日本料理、懐石の基礎を学び、フランス、パリ・コルドンブルー本校卒業後は 仏外務省のキッチンへ。世界の名立たるワインと日本酒の知識を得、フレンチ、和食、和モダン料理とのマリアージュをテーマに世界のセレブ達の食事、パー ティーのおもてなし料理を作る出張料理人。

お料理教室では、旬のBIO野菜を使っておしゃれな家庭料理や保存が効くお惣菜、バター少なめの 軽いフレンチ、健康的な和モダンフード、そして、アレルギーで大変な子供やママ達のため代用食材でお料理を提供。世界各国から生徒が集まるため、英語、フ ランス語、日本語、スペイン語でのお料理教室を開催中。外国人生徒にはパリ郊外のオーガニック畑から届けられる新鮮な日本野菜でママンの和食も大人気。京 都・月桂冠酒造のフランス特派員として、SAKE・ 日本酒愛好家には酒と和モダンおつまみとのマリアージュを提案。巻き寿司、手毬、カワイイBENTO風なお料理のカルチャークラスは地元小中学校の子供達たちにも大人気。フランステレビ局<TV5MONDE Asia- Pacific>、WEB マガジン<ETHICA – 「私によくて、世界にイイ。」>などにパリ日記・おいしい食べ歩き・レシピ提供しフレンチと和食・和モダンフードで世界をつなげて、皆HAPPYに心がける毎日。

Mayu Okada

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