世界三大美女クレオパトラも愛用したと言われるはちみつパック。古代からはちみつは美容法や健康法として深く親しまれてきました。姉妹でその虜になりはちみつ美容研究家となった東出佳子さんと東出直子さんに、はちみつとの出逢いや魅力を語ってもらいました。
好奇心とコンプレックス。
2009年当時フローズンヨーグルトのお店を経営していた姉の佳子さん。あまった食材を捨ててしまうのがもったいないとある時思い、美容に取り入れてみる。ヨーグルトはもちろん、フルーツでもなんでも顔にぬって効果をためしていた頃、マヌカハニーに出逢う。そちらも同様に顔にぬってみると、他の食材とは比較にならないほどの効果を感じたそうです。もともとはニキビを針でつぶしていたほどのニキビ肌だった佳子さん。離婚を機にはちみつ美容家として独立、人生は大きく転換したのでした。
妹の直子さんは2011年当時、母子留学先のニュージーランド、クライストチャーチで2月22日に起きた地震で被災生活を余儀なくされました。もともとひどいアトピー性皮膚炎だった直子さん。ストレスからこれ以上ないくらいに悪化してしまったそうです。ちょうどその頃佳子さんからはちみつ美容をすすめられるも、アトピーということから慎重にならざるを得ず、ためすには至っていなかった。でも状態がどん底まで落ちたそのとき、これ以上悪くなりようがないとひらき直り、試してみたそうです。その後効果があらわれアトピーは改善、現在のお肌に。その後離婚を機に、佳子さんとはちみつ美容家としてやっていく決意をしたそうです。
そして、2012年10月、はちみつ美容研究所APIKOKOが立ち上がりました。
「食べるものを顔にぬるだなんて・・・」
今でこそ、植物や食物を使用したスキンケア製品も増え、はちみつの美容効果も知られるようになりました。しかしスタートした当初は概念がまだ新しく、受け入れてもらうのはなかなか難しかったそうです。特に「食べるものを顔にぬるなんて、もったいない」という心理的ブロックがとても大きく、その壁を越えるのがいちばん大変だったと佳子さんは言います。「自分も妹も母もはちみつ美容で生まれ変わっているのに、この素晴らしさがどうして伝わらないのだろうか」と歯がゆい思いをし、その熱心さが時には押し付けになることも。失敗と反省をくり返す、そんな日々を過ごしたこともあったそうです。
人の考え方を変えることは出来ないから、今、自分たちができることをやろう。勉強を重ね実践し、はちみつ美容の効果やミツバチの生態、世界のはちみつ事情など、あらゆる知識を身につけることで、自信と説得力を培う。その努力は実を結び、大胆で探究心旺盛な佳子さんと、慎重でデータに基づく説得力を持つ直子さんは、はちみつ美容研究家として信頼を獲得するようになったのです。
ミツバチが減っているわけ。
100%天然であるはちみつは、その製造過程で有害なものを一切排出せず、環境に優しい。そしてミツバチが受粉することで、私たちの食べる作物は育つ。私たちはミツバチに生かされていると言っても過言ではないのです。ところが、ミツバチが減っているという現象が世界各地で起きている。近年の環境破壊や異常気象により蜜源である自然の花が減ったこと。そして、蜜源を農作物に求めたミツバチが農薬と出会い大量に死んでしまったなど、様々な外的要因で私たちの命をつないでくれているミツバチが危機にあるというのです。
ミツバチが絶滅したら人類は4年で滅ぶという話しも、眉つばでは片付けられない昨今。ミツバチが住める世界=人間が住める世界、だということを再認識する必要がありそうです。
本物のはちみつの見極め方。
はちみつ美容を実践する上で大事なのは、質の良いものを選ぶこと。はちみつ姉妹が提案する5つのポイントです。
- 原産国: 品質基準が厳しいドイツを始めとするヨーロッパ各国、土壌が良いオーストラリアとニュージーランド、人の手があまり加えられていない中東諸国やブラジル。
- 見た目: にごりがあり、色が濃いはちみつは鉄分、ビタミン、ミネラルが豊富。逆に多少のにごりのないものは、本来持つ有効成分がろ過されてしまっている。
- 処理/種類: 加熱すると有効成分が飛んでしまうので、非加熱、ロー(生)ハニー、低温処理のものがよい。一種類の花から採られた単花蜜のほうが百花蜜よりよい。
- 購入場所: はちみつ専門店や養蜂家。
- 金額の目安: ひと瓶3千円~くらい。
蜜をはこび、巣をととのえ、子育てする働き蜂の一生は約1ヶ月。そして一匹のミツバチが生涯ではこんでこられる蜜はティースプーン一杯と言われています。ミツバチが大事に作ったはちみつだからこそ良質なものを選び、本来のエネルギーを有効にとり入れたいですね。
3日間で艶々、バレンタイン愛されハニーメーク。
100%自然のはちみつは副作用もなく、肌本来が持つ力を全般的に底上げしてくれる効果があると言われています。体にもよく、特に疲労回復に効果があるビタミンB群や鉄分、ミネラルが豊富だとも言われています。
ノーファンデナチュラルメークを提案している姉妹は、もちろんノーファンデ。はちみつ美容がもたらす肌本来の艶や輝きを存分に享受しています。はちみつ美容の最大の説得力は、姉妹の艶肌と言っても過言ではないでしょう。今回はバレンタインに向けて、お手軽にできる愛されハニーメークを教えてもらいました♪
愛されハニーメークは、素肌力を上げノーファンデでいられる肌作りがゴール。毎日のスキンケアのそれぞれのステップに米粒一つ分(量は好みで増やしてよい)程度のはちみつをまぜるだけで変化を感じることができます。スキンケアすべてにまぜる時間がない場合は、洗顔石けんにまぜるだけでも天然の保湿成分でお肌のpH値を弱酸性に保つことができるので乾燥を防ぎ、炎症や肌荒れを抑えることができます。これを少なくとも3日間つづけると、肌の質感の変化を感じられるとのこと。バレンタインまでに艶肌の実現は十分間に合いそうですね。
メーク法は、基本ノーファンデなのですが、いきなり勇気がない場合はリキッドやクリームタイプを使用すれば艶感は失われません。パウダーファンデや仕上げパウダーはマットに仕上がるので、せっかくのはちみつの輝きが失われてしまいます。何よりもお手軽なのはリップグロスとして直に唇にぬること。うるおい成分で荒れを防ぎ、天然の艶感と甘い香りで、愛され度満点です!
まずは自分を好きになる。すべてはそこから。
肌や外見だけでなく様々な悩みを抱える女性は少なくない。そんなethicaの読者に、はちみつ姉妹から最後にメッセージです。
「アトピーに悩んでいる時自分は不幸だなと、ずっと思っていた」、と直子さん。つねに痛みやかゆみがあったので不快感で精神的にも追い詰められていたし、すべてにおいておっくうで消極的だったそうです。でもどん底まで落ち、色々な想いを手放したことで、新たな一歩を踏み出す勇気を得、見える景色が変わった、と。モノクロに見えていた世界が一気にカラフルになるくらい、はちみつとの出逢いは素晴らしいものだったそうです。だから、時には勇気を持って一歩進むことも必要、そしてそれによって何かを克服できたときの喜びは、何ものにも代えがたいです、と話してくれました。
「忙しいとかめんどくさいとかあるとは思うのですが、はちみつ美容を通して1日1回、しっかり自分のお肌と向き合うことは、自分自身と向き合うこと、そして自分を慈しむということにつながっていく」、と佳子さん。毎日ケアすることで自分を愛おしく感じる瞬間が生まれ、自分を好きになっていくことにつながります。はちみつ美容を通して自分自身を大切にしながら、まわりの大切な人を大切にしていってほしいです、と最後に佳子さんは語ってくれました。
★★ はちみつ姉妹のおしらせ ★★
オリジナルハニー(美容専用)商品価格=6000円(只今、インターネットショップ開設中です)メール又はお電話にてご注文承ります。
Email kokosisters37@gmail.com
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girls up(美容専門アメブロ) http://bit.ly/1lav9u7
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はちみつの事、はちみつ美容の事、セミナー情報や日々の他愛もない事などUPしています。是非、ご覧下さい!
はちみつ美容研究家 東出佳子さん、東出直子さん
(株式会社Apikoko)
ニキビや生まれつきアトピー性皮膚炎に悩まされ、
また“予防”が何よりも大切だと考え、
メイクではセルフプロデュース理論を軸にはちみつ美容の考え方を
ーーBackstage from “ethica”ーー
女性の私から見ても、うっとりするほどの艶々美肌の持ち主のはちみつ姉妹。でもこの輝きは外見だけでなく、コンプレックスから逃げずに向き合った強さからにじみ出る、人間的厚みなのだな、とお話しを伺って感じました。このインタビュー日の夜から、ひそかにはちみつ美容を実践しているほど、説得力のある時間でした!出逢いに感謝いたします。