「時間の制約がある中で、より優れた作品を制作していく面白さ」(黒木瞳さん)
ショートフィルム(以下SF)とは、上映時間が30分以内程度の映画作品のこと。この日“SFの魅力”をテーマにしたトークイベントは、SSFF&ASIA代表の別所哲也さんと同じくアンバサダーを務めるLiLiCoさんがホスト・ホステス役で登場。ゲストのひとりは、ネスレのブランデッドショートフィルム『わかれうた』を監督した黒木瞳さんです。
コーヒーの香りをテーマに展開する『わかれうた』は、前後編合わせて100万回も再生されたという反響に、「観た人から、『コーヒーの香りがしてくるようだった』と感想をいただき、やったなと」と微笑む黒木さん。「SFは時間制約のある中で、より優れた作品を制作していくという事に面白さを感じます。制約があってそれが逆に相乗効果になるのでしょう」と付け加えました。
確かに『わかれうた』は全編で30分弱というコンパクトさながら、決してテンポが早いわけではなく、むしろこちらが焦るほどゆったりと話は進んでいきます。「ざっくりとした編集ではなく、決められた時間において、より洗練されたものを心がけていく」という黒木さんの言葉通り、とてもピュアに沁み入ってきて、さりげないはずのネスレのコーヒーが、しっかりと心の片隅に居座っていることに気づきました。
※黒木瞳さんのショートフィルム初監督作品『わかれうた』(ネスレシアター)
https://nestle.jp/wakareuta
(期間限定配信)