フォロワー530万超のKOL、陳さん。「中国と大好きな日本の架け橋になりたい」
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フォロワー530万超のKOL、陳さん。「中国と大好きな日本の架け橋になりたい」

Photo=Kaori Uchiyama ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」で日本のトレンド情報を発信し、中国人インフルエンサーKOLの一人として高く支持される陳さん。その活躍ぶりはNHKの番組でも取り上げられた。圧倒的な行動力で日本を学び、働き、情報発信してきた。その道のりと原動力、これからの夢について語る。

Photo=Kaori Uchiyama ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

大学時代、京都に留学。その後、狭き門を突破し日系企業へ。

ーーご出身は? どんな幼少時代を過ごしましたか?

出身は大連です。北京、上海、広東などの1級都市に続く2級都市の中でもっとも大きな街です。海に囲まれた港町で、中国北部に位置するので冬は結構寒いですね。

子どものころは、ピアノ、バイオリン、絵画教室、英語……と、色々と習い事をしていました。自分からやりたいというよりは、親に言われて、という感じでしたが。小学生になると、テレビでよく日本のアニメを見ていました。「名探偵コナン」「セーラームーン」などに夢中に。周りもみんな好きだったので、放課後に友達の家に行って一緒に見たり、アニメについて調べたりもしました。それが最初に日本に興味を持ったきっかけでした。

中国北部の街、大連出身の陳さん。「暑さは苦手。東京の猛暑にはびっくりしています」  Photo=Kaori Uchiyama ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

ーー大学で日本語を専攻されたとか。

英語を使うアナウンサーになりたくて、北京の大学で英語を勉強したいと思っていました。ところが、第一志望の大学に落ちてしまって。結局、地元の大連外国語大学に進学しました。この大学は日本語教育に力を入れていて、それまでも日本には家族旅行で訪れて親しみがあったので、日本語を専攻することに。本格的な日本語の勉強は初めてで、正直、すごく難しかったですね。ただ、英語の勉強を通じて語学を学ぶことは得意だったので、だんだんと身につき、同時に楽しくなっていきました。

3年のとき、交換留学で同志社大学へ。行きたい大学を選び試験を受けるのですが、同志社が京都にあることが決め手になりました。東京ほど都会すぎず、大学の雰囲気もとても良さそうだったので。実際、キャンパスライフはすごく楽しかった! 留学当初は日本語をほとんど喋れず、言いたいことがなかなか伝わらなくて苦労しましたが、先生がとても熱心で、先生とコミュニケーションする中で日本語を習得することができました。

大学時代、陳さんはビジネスで使える日本語の習得に力を入れたという。  Photo=Kaori Uchiyama ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

ーー初めての日本での暮らし。カルチャーショックなどはありませんでしたか?

日本人の礼儀正しさ、優しさには驚きました。電車に列に並んで乗るなんて、本当にビックリ。サービス業の方々も丁寧でとても親身になってくれて、デパートでは買うつもりがなかったのに、あまりにも熱心な接客にほだされ思わず買っちゃたことも(笑)。日本人のおもてなしの精神は、中国人も見習うべきだと思いました。1年間の留学は、大学も勉強も、そして京都での暮らしも楽しく刺激的で、心から堪能しました。

Photo=Kaori Uchiyama ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

ーー帰国後は?

大学を卒業したら、もう一度日本に戻って大学院生になりたいと考えていました。しかし、たまたま日本の企業が大連の大学から学生を募っていて、それに挑戦してみることに。大連外国語大学からは300人以上、ほかの大学も対象だったので相当数の応募だったと思いますが、採用の5人に残ることができました。その人材サービス会社に就職し、ヘッドハンターとして働きました。

その後、中国版ツイッター「微博」関連のインターネット広告を扱う広告会社へ転職。営業として新しいクライアントの開拓をしていました。そんな中で見つけたのが、日本企業の「サラヤ」でした。もともと日本の企業にはアンテナを張っていたのですが、いろんな場所でお手洗いに行くと、必ずサラヤさんのサニタリー商品が設置されていた。「この会社すごい!」と思ってすぐに調べてみたところ、商品の素晴らしさ、そうした商品を生み出す企業姿勢に深い感銘を受けて。「この会社は微博に広告を出さないと絶対に損する」と確信し、すぐに連絡をとったのです。

当時、私は東京の支社で働いていたのですが、サラヤさんの担当の方が普段は大阪なのに、私が連絡をした翌日にたまたま東京にくる予定がある、と。すぐに会っていただき、説明をしたところ「やりましょう!」と即決してくれたのです。

Photo=Kaori Uchiyama ©TRANSMEDIA Co.,Ltd

後編に続く
「この会社すごい!」。ある日本企業との出会い。

陳寧欣

1991年7月19日生まれ、中国大連出身。
2014年に来日。日本文化が好きで、中国人としての独特な視点を持ちながら日中友好の懸け橋になりたいと、広告関係の仕事をしながらKOLとしても活躍中。

記者 中津海 麻子

慶応義塾大学法学部政治学科卒。朝日新聞契約ライター、編集プロダクションなどを経てフリーランスに。人物インタビュー、食、ワイン、日本酒、本、音楽、アンチエイジングなどの取材記事を、新聞、雑誌、ウェブマガジンに寄稿。主な媒体は、朝日新聞、朝日新聞デジタル&w、週刊朝日、AERAムック、ワイン王国、JALカード会員誌AGORA、「ethica(エシカ)~私によくて、世界にイイ。~ 」など。大のワンコ好き。

提供:サラヤ株式会社
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http://www.ethica.jp

中津海 麻子

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