2019年5月17日、4日目の夜を迎えたカンヌでは、世界の映画関係者やセレブリティが一堂に会するイブニングパーティ「ショパール LOVE ナイト」が開かれました。世界に名だたるスーパースター、マライア・キャリーが登場するなど、大きな盛り上がりを見せた華やかな宴の模様をお伝えします。
ショパール LOVE ナイトとは
Day1でお伝えしたとおり、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門における最高賞「パルム・ドール」のトロフィーは現在、フェアマインドゴールドという倫理的な手段で採掘されたゴールドのみで造られています。
これは、1998年にショパール の共同社長兼アーティスティック・ディレクター、キャロライン・ショイフレがデザインしたもので、ハイジュエリーにもエシカルを求めるショパールの姿勢が色濃く現れています。
彼女は、カンヌのレッドカーペットを彩るセレブリティたちが身に纏うジュエリーにも、毎年オリジナルコレクションを提案しています。今回2019年のテーマは「LOVE=愛」でした。
この「LOVE」のモチーフを随所に散りばめたナイトパーティが、5月17日の夜に開催されました。それが「ショパール LOVE ナイト」です。
オペラ歌手アンナ・ネトレプコとユシフ・エイヴァゾフのドラマチックなパフォーマンス
ディナーの席上には、現代最高のソプラノ歌手と称されるアンナ・ネトレプコが、夫であるテノール歌手、ユシフ・エイヴァゾフと共に登場。プッチーニの『ラ・ボエーム(La Bohème)』より「おお 麗しの乙女よ(O soave fanciulla)」、ヴェルディの『椿姫(La traviata)』より「乾杯の歌(Libiamo be lieti calici)」、エルネスト・デ・クルティス作曲の「忘れな草(Non ti scordar di me)」)の3曲を披露しました。
壮麗なハイジュエリーによるランウェイショー
ディナーが終わると、「レッド カーペット コレクション」から最新のジュエリーを身に纏ったモデルが登場。ショパールならでのゴージャスな輝きを存分に披露し、エヴァ・ハーツィゴヴァ/Eva Herzigová、マリア・ボルゴ/Maria Borges、スイ・ヒー/Sui Heの3人のモデルが、ランウェイショーのフィナーレを飾りました。
そして、マライア・キャリー登場
時計の針が0時を回ったところで、いよいよマライア・キャリーがステージに登場します。「エモーションズ」、「オールウェイズ・ビー・マイ・ベイビー」、「マイ・オール」、「タッチ・マイ・ボディ」、「ヴィジョン・オブ・ラヴ」、「ウィ・ビロング・トゥゲザー」、「ヒーロー」と、彼女の往年のヒットソングを立て続けに熱唱し、観衆を感動の渦に巻き込みました。
まだまだ、これでは終わりません。続いてDJキャシディ/DJ Cassidyがターンテーブルを廻し始め、ダンスフロアに集うゲストたちは、カンヌの熱い一夜を心ゆくまで踊り明かしたのでした。
《第72回カンヌ国際映画祭》連載企画
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記者:山田勲
上智大学理工学部卒。1985年ソニー株式会社入社。ソニー・ミュージックエンタテインメントEPICソニーレコードのディレクターを経て、インタービジョン・レーザーフィッシュ取締役などを歴任、ethica編集部では音楽制作の現場経験を活かし、音楽を中心にエンタメ分野のライティングを担当。これまで担当した著書に「デジタルエレクトロニクスの秘法」(岩波書店ジュニア新書)、「0と1の世界」(教育出版・中学国語3)の寄稿がある。
ーーBackstage from “ethica”ーー
オペラを聴きながらディナーとは、究極の贅沢ですね。ここに紹介しきれなかったバーレスクダンスやバレエなど、あらゆるショーの競演があった長い夜でした。
カンヌ国際映画祭の記事を担当させていただいて、いろいろな気づきがありました。これは単なる映画の祭典ではなくて、その周辺にある音楽やアートやファッションを巻き込んで、それらが自由に有機的に混ざり合って、ひとつの大きな文化圏を形成しているのだな、と感じました。
最後に、動画でもこのゴージャスな雰囲気をお楽しみください。
Chopard LOVE Night @ Cannes Film Festival 2019
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp