ロンドンに3年ぶりに来て
ロンドンに来ています。3年ぶりにこの場所に来ることができましたが、あらためてここに来てみると、日本で生活を始めてから忘れていたロンドンでの記憶がものすごくよみがえってきました。気づいたら話している英語も日本では使わないような英語に変わっていたり、チューブ(地下鉄)の線路やバスの路線を覚えていたり。感覚としたら、地元に帰ってきた感じです。共通語から方言に言葉が変わったりする感覚。やはり、ここは私にとっては第二の故郷なのかもなぁーと実感しました。もちろん、3年前と変わっているところもありますが、いればいるほど「あっ、そうそう!こういう感じだった!」と思うことがいっぱい出てきて、なんかほっこりしてしまいます。
イギリスに来たら美術館に極力足を運ぼうと思っていたのですが、先日は大学時代の友人に勧められたロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで開催中の「Sensing Spaces」という展示を見てきました。日本の隈研吾さんを含む5名の世界の建築家がそれぞれに感じる空間のあり方を表現した展示会でした。
私がなぜ、美術館に行きたかったかというと、日本で生活している中でどんどん仕事中心の生活になってしまい、なかなか美術館に行くことができず、足が遠のいてしまっていたからです。でも、イギリスの生活の中では美術館に行くのは日常のことでした。町中のいろんな場所にあるので、すぐ行けることも良いことだと思います。
芸術大学に行っていたのもあるのでしょうが、アートの中に自分を置くことが好きで、他のアーティストから醸し出されるパワーに触発されます。この展示の壁には、その作品の説明の他に一言添えられており、とてもシンプルながら私の中にすごく響いた言葉を紹介します。