私が特に惹かれたワインを3つご紹介します。
まず一つ目は、白ワイン、「グリューナー・ヴェルトリーナー2018」(グリューナー・ヴェルトリーナー100%)。こちらの品種を日本で飲めるのはここだけ。オーストリアではメジャーですが、他国ではほとんど飲めない品種だそうです。
大迫町とオーストリア・ベルンドルフ市は友好都市であり、特別にいただいた苗木から作られたもの。とても貴重なもので、果実感のある芳醇で酸味と甘みのバランスがとてもよく口当たりがすっきりしていてとっても飲みやすかったです。日本食とも相性が良さそうでした。
二つ目は、赤ワイン「ゼーレ・オオハサマ ツヴァイゲルトレーベ樽熟成2016」(ツヴァイゲルト89%、ロースラー11%)。大迫では栽培の難しい品種だそうですが、丁寧なお手入れで高品質なぶどうになるそうです。ブラックベリーを思わせる果実とほのかな甘い樽の香り、ちょうど良い渋みと酸味でバランスの良い
調和のとれた赤ワインでした。ワインのコンクールにおいて日本のワイントップを二回受賞したことがあるそうです。
最後にご紹介するのが、「ナイアガラ冷凍果汁仕込2018」(ナイアガラ100%)です。こちらのワインはぶどうを絞って冷凍し、濃縮した果汁で造ったワインで、ぶどう1kgに対して200mlしかできません。透き通る黄金色をしていて、とっても甘く南国フルーツのような濃厚な香り。このデザートワインは、一口飲むだけでぶどうを何房もいただいたような満足感がありました。
畑でワイン用のぶどうを試食させていただいたときは、そのままでとっても美味しかったのでワインにするのがもったいないような気持ちになっていましたが…どのワインからも、より生き生きとぶどうを感じることができました。