煙のない社会を目指す フィリップモリスのグローバルな挑戦 【サステナブル・ブランド国際会議2019東京】レポート『フィリップ モリス編』
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煙のない社会を目指す フィリップモリスのグローバルな挑戦

ethicaがメディアパートナーとして参加した「サステナブル・ブランド 国際会議2019 東京」では、サステナブルな企業によるさまざまな講演が行われました。その一つ、フィリップ モリス ジャパン合同会社の井上哲職務執行役副社長による「煙のない社会を目指す フィリップ モリスのグローバルな挑戦」と題した講演をご紹介します。そこではこれまでの同社の歩みや今後の取り組みなどについて井上副社長が熱く語りました。

紙巻きたばこに代わる新製品を開発

フィリップ モリスは1847年ロンドンで創業して以来、1世紀半以上にわたって世界のたばこ事業をリードしてきた会社です。

国際的な調査機関によると、現在世界中には11億人以上の喫煙者がおり、将来的にも同数の人が、喫煙を続けるだろうと推定されています。この喫煙者を何とかして少なくしようという禁煙の取り組みが今、さまざまな企業によって行われています。

こうした中、フィリップ モリスでは「喫煙は健康に害がある」「たばこの煙には有害性成分が含まれている」との見解を踏まえて、20年以上も前から喫煙と健康の問題を真摯に受け止め、それに対して「フィリップ モリスは何ができるのか」「少しでもたばこの害を減らすことができないか」という課題に真正面から取り組んできました。

そして、世界各国から400人以上の研究者とエンジニアが集まり、試行錯誤を繰り返した結果、紙巻きたばこの害を低減できる可能性があり、しかも今、紙巻きたばこを吸っている成人喫煙者に受け入れてもらえる代替製品にたどり着きました。それが加熱式たばこ「アイコス」です。

成人喫煙者にも社会にとっても「ベターチョイス」を提供

「アイコス」は2014年11月、まず日本とイタリアでの発売を開始し、その後約5年が経過した現在、販売されている国は51か国にまで広がっています。

「紙巻きたばこの喫煙による害をなくす最良の方法は、吸い始めないことはもちろんですが、すでにたばこを吸っている方に完全に禁煙してもらうことが大切です。しかしながら、禁煙に何度もチャレンジしたものの、なかなかうまくいかなかったという方もいらっしゃれば、一定の成人喫煙者の中には、今後もたばこ製品を使い続けたいという方もいらっしゃいます。今後も喫煙し続ける意思がある成人喫煙者の方に、われわれフィリップ モリスがいったい何ができるのかと考えた時、成人喫煙者の方にとって『ベターチョイス』を提供すること、それがわれわれの役割であり、最終的には社会に変革をもたらして新しい価値を生み出すことができるのではないかと思ったのです。そして、その『ベターチョイス』を実現したのが火を使わず煙の出ない加熱式たばこ『アイコス』というわけです」(井上副社長)

これからもサステナブルな取り組みを

フィリップ モリスは20年以上も前から精力的に活動を続け、害が低減され、しかも成人喫煙者がより受け入れやすい製品の開発を進めてきました。同社では今後も新製品の研究・開発を科学的に検証しながら、健康への影響に関するデータを積み上げていきたいとしています。そうした同社のぶれない姿勢には共感を覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

講演の最後を井上副社長は、

「今回、このような素晴らしい場所で私たちのビジョンやコミットメントを話す機会を与えていただき、大変ありがたく思っています。私たちは『煙のない社会』を目指して、これからもサステナブルな取り組みに注力していきますので、引き続きご理解とご協力をいただければ嬉しいですね」

と結びました。

世の中に登場して5年。今や世界中で880万人以上の人が紙巻きたばこから「アイコス」に切り替えているそうです。フィリップ モリスが目指す「煙のない社会」は実現に向けて着実に歩んでいるようです。

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ethica編集部

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