パラスポーツへの理解がある素敵な仲間と環境に感謝
萱島: 大学では何を勉強していますか?
船水さん: 学部は体育専門の学科なので、運動生理学とかバイオメカニックス、栄養学、スポーツ社会学などスポーツのことをいろいろと勉強しています。1年生なので、専攻はまだ決まっていません。
萱島: ご自宅から通っていらっしゃるのですか?
船水さん: いえ、朝が早いし夜も遅いので、今は寮に入っています。寮母さんはいないので、身の回りのことは全部自分でやらなくてはいけません。朝ごはんを用意したり、お弁当を作ったり、夜も練習で遅くなったりしますので、自己管理をしっかりやらなくてはと思っています。
身の回りのことは少しずつですが、自分でできるようになってきて、親の大変さを身にしみて感じているところです。
萱島: お料理なんかも自分で作ったりするのですか?
船水さん: 時間がある時にはやるようにしているんですけど、寮はキッチンやお風呂が共同なので、料理をしようと思ったら道具を持ってキッチンに行かなくてはいけないんです。それが結構面倒くさいので、怠けてしまうこともありますね(笑)。
萱島: 大学で部活に入っていらっしゃるのですよね。
船水さん: 部活は硬式テニス部に所属していて、筑波大はテニスがすごく強くて、特に女子部は今年、全日本の王座という全国の大学の第1位を決める大会で優勝したんです。その大会の応援に、チームの1人として愛媛まで行かせてもらいました。普通のテニスと車いすテニスはもちろん違いますが、そういうところからもいい刺激をもらっていますし、私自身は試合を応援することでチームの力になれたことが嬉しかったですね。
高校時代はいろいろと制約があってテニス部には入れませんでしたが、筑波大はパラスポーツに対する理解がすごくあって、こんな私をチームに迎え入れてくれたことにはとても感謝しています。