私は、文部科学省が展開する「トビタテ!留学JAPAN」の9期生として1年間ドイツに滞在しました。そこで学んだこと、感じたことを綴っていきます。
ドイツのストレスフリーな働き方
ドイツでの大きな発見の一つは、仕事が「ストレスフリー」だということです。
仕事の終わる時間が早いことももちろんその理由ですが、そもそも仕事のスタイルが日本とは違います。
・バスに乗ったら、運転手さんの10歳くらいの息子さんが一番前の席に座っていて、運転中お話してる
・幼稚園では、先生同士はみんな友達のような関係で一日中(子どもの前でも)、楽しそうにおしゃべりしてる
・カフェに行って、店員さんが私の頼んだカフェラテを作ってくれているのかと思ったら、自分でその場で飲むようだった 私のカフェラテはそのあとでした(笑)
・レジのスーパーの人が知り合いとおしゃべりしてなかなか列が進まない
・バスの運転手さん どこまで行くの〜?と聞かれ〇〇までというと 数分だから無料でどうぞって乗せてくれる
このように、仕事に縛られているという感じがなく、自分自身のスタイルで楽しく気軽に働いているという印象を受けます。
もちろん中には銀行や病院など、きちんとルールを設けている仕事もあります。
働く人にやさしい働き方・お客さんにやさしい働き方
日本ではどのお店に入っても聞こえる「いらっしゃいませ〜。」
ドイツではそんなルールはありません。店員さんによって全然違う。すごく明るく親切な人いれば、適当な人もいる。
とにかく「自分の好きなように働いています!」というのをとても感じます。(全体的にみると接客は良いと私は思います。みんな親切!)
身だしなみの規則などもほとんどないように思います。カフェでもピアスやアクセサリーをじゃらじゃらつけている人もいます。この働くスタイルのいいところは、やりたいと思ったらできるということ。最後の例にもあったように そうしよう!と思ったらお客さんにタダで振る舞うことだってできてしまうのです。
日本は 「働く」というと朝から夜まで、忙しく、ルールもありという(勝手な)印象を受けます。
一方で日本のいいところは、どのカフェに行っても同様の対応を受けられることかなと思います。
どのお店に入っても「いらっしゃいませ」と歓迎してもらえる。どのレストランに入っても、すぐにお水とおしぼりが出てくる(ドイツでは出てきません。水は有料)。日本はいい接客をしてお客さんをハッピーにしたり、もう一回来たい!と思ってもらうことで喜びを感じる働き方なのかなと思います。
一言でまとめると、
ドイツ:働く人にやさしい働き方
日本:お客さん、相手にやさしい働き方
どちらがいいとかそういう問題ではないですが、こんなに違うものなんだなといつも驚かされます。
記者:スミレ
1997年生まれ。千葉県出身の大学生。トビタテ9期生として、2019年1月よりドイツに留学。2016年よりNPO法人じぶん未来クラブにて学生ボランティアとして活動。日本各地で行われる教育ワークショップにてこれまでに1000人以上の子どもたちと関わる。ボランティアリーダーとして各ワークショップを率いたり、新規ボランティアを対象とした研修等も行う。学業やアルバイトからは得ることのできない「ボランティアの魅力」を1人でも多くの学生に伝えたいとの想いのもと、「ボランティア先進国」と呼ばれるドイツにてボランティアを行いその仕組みを探る。
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