2020年2月10日~12日に開催されたワイン&スピリッツ業界の国際イベント「ヴィネクスポ パリ展」にて、サステナビリティにまつわる議論の場がセッティングされました。そこで、モエ・ヘネシーのプログラムも明らかにされ、ワイン産業のエコロジカルな政策への転換を加速化するとともに、持続可能な将来の構築がブレーンストーミングされました。モエ・ヘネシーは、世界最大の高級ラインのワイン&スピリッツ企業で、ヘネシー、モエ・エ・シャンドン、ヴーヴ・クリコ、ドン・ペリニヨンなど、誰もが知る 22 もの一流ブランドを傘下に擁しています。
「生きた土壌」を核としたシェア、エンゲージメント、団結
3日間のヴィネクスポ会期中に、専門家が一堂に会してディスカッションや対話が行われ、ワイン産業のエコロジカルな政策への転換、そして持続可能な将来の構築など、様々な課題に対するブレストがなされました。
モエ・ヘネシーにとって、このエキシビションは「生きた土壌」に対する企業コミットメントをプレゼンテーションする、またとない機会。会期前にも、モエ・ヘネシーのCEOフィリップ・シャウスはコメントを発表。
「私たちは、企業経験やアプローチを共有し、専門家たちが争点についての意見交換を行うフォーラムを望んでいました。各国のワイナリー業者が集まるこのヴィネクスポで、持続可能なワイン栽培製造業にまつわる主要な項目が議論されることを期待しています。私たちは、同業者ならびに、持続可能なワイン造りのための変革に加担したいと望むあらゆる人々に向けて門戸を開いています」
モエ・ヘネシーの企業コミットメント「生きた土壌」
「企業として、環境にやさしい装備への大々的な投資、農耕業者やワイン業者に対する新テクノロジー養成、責任あるワイン栽培認定を獲得するためのサポート、科学・学術的プロジェクトの支援などに尽力してきました」。モエ・ヘネシーはこれまでに取り組んできたアプローチやアクションをヴィネクスポの会期を通じ紹介。さらに、モエ・ヘネシーの未来に対する企業誓約も明らかにされました。
モエ・ヘネシーは、「生きた土壌 (リビング・ソイル)」というテーマのもとに、世界各国のコミュニティが集結し、社会的な責任性を有したプログラムが施行されることを望んでいます。
新世代と調和したポリシー
“新しい世代の人々は未来の立役者”。そう公言するモエ・ヘネシーは、この若い世代に属するメンバーを今回のディスカッションに招いています。ヴィネクスポの最終日には、モエ・ヘネシーの CEOフィリップ・シャウスと彼らの間で、将来のワイン産業に関する特別対話の機会が設けられました。討論に引き続き、2050年のガストロノミーとワインをテーマとしたワークショップも開催され、これにはフランス料理の巨匠であるアラン・デュカスが特別参加しました。
実際に、ガストロノミー産業に関与する職はフランス国内外からの才能ある若い世代へのアピール力を高めつつあり、この分野で成された名声はすでに堅固なものとなっています。このような背景から、モエ・ヘネシーでは代表責任者とさまざまな職にたずさわるミレニアル世代の交流とリーダーシップを意図しました。さまざまなメゾンの従事者、一流シェフ、料理、食のアート、もてなしを学ぶフェランディ校の学生がこの機会に集まり、みなが一体となってサステナブルなガストロノミーの未来を考え、具体的な像を導き出します。
記者 小田 亮子
神奈川県出身。求人広告、結婚情報誌などの制作ディレクターを経てフリーランスに。現在おもにブライダル関連のレポートを「ゼクシィ」「ゼクシィPremier」にてディレクション。「ethica(エシカ)~私によくて、世界にイイ。~ 」ほか、エステティック、化粧品、ジュエリーなどの記事をライティング。三人姉妹の真ん中に育ち、女子高・女子大卒。趣味は愛猫(雌)との女子会。
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