私は、文部科学省が展開する「トビタテ!留学JAPAN」の9期生として1年間ドイツに滞在しました。そこで学んだこと、感じたことを綴っていきます。
地域のコミュニティー形成を支える素敵な空間
私は週に2回、近くのドイツ語の学校に通っています。
移民や難民の受け入れが多く、ドイツ語を第一言語としない人が多いドイツでは各地にVolkshochschuleと呼ばれる語学学校がたくさんあります。この学校ではドイツ語の授業はもちろん、英語やスペイン語、大きな学校では日本語の授業もあります。その他にも音楽のワークショップやパソコン教室、異文化交流イベントなど 地域のコミュニティー形成を支える素敵な空間です。
私がボランティア生としてドイツに滞在していることを伝えると、受付の女性は「私は、ドイツに来てこうしてボランティアしてくれている人を支援したい。応援しているよ!」と言って費用を全額免除してくれました。(これも以前紹介した、「自由な働き方」に基づいているのかなと思います。自分がこうしたい!と思ったら実行することができる。とても有り難かったです。)
約15人の生徒と先生1人。授業は全てドイツ語で行われます。ちなみに私が一番年下。私以外は皆ヨーロッパから来ています。
間違いを恐れるなと頭では分かっていても、ミスをすることを気にしてしまうドイツ語での日々のなかで、この学校ではドイツ語で話すのがすごく楽しい!同じ言語レベルの仲間と、頑張って文にして意思を伝えあって、それでも爆笑するようなジョークを言う人がいてみんな理解できて…っていうのが本当に楽しいんです。
言語の中に隠された文化や国民性が見えてくる
授業では、この単語は、あなたの言語ではなんと言うの? という会話をすることが多々あります。私が答える番はいつも最後。
あまりにもほかの言語と違って、一番面白いかららしい。笑
みんなが話すヨーロッパの言語は文法の構成や発音が似ているらしく、自分の言語にすることでよりドイツ語の文法が理解できるみたい。日本語の場合は全く類似点がないので 全く参考にはなりませんが、日本語の単語を言うだけでみんな「すごい〜!」って反応してくれるので楽しいです。
このように、ドイツ語は難しいですが楽しく学んでいます。初日には全く会話ができなかった幼稚園の子どもたちとは、家族ごっこや警察ごっこができるようになりました!自分の成長が目に見えて分かることは自分自身のモチベーションにもなります。
新しい言語を学ぶこと。決して簡単ではありません。
けれども自分の成長を実感できたり、母国語の美しさを見つけることができたり、言語の中に隠された文化や国民性が見えてきたり、とても楽しい経験です。引き続きドイツ語の習得を頑張ります!
記者:スミレ
1997年生まれ。千葉県出身の大学生。トビタテ9期生として、2019年1月よりドイツに留学。2016年よりNPO法人じぶん未来クラブにて学生ボランティアとして活動。日本各地で行われる教育ワークショップにてこれまでに1000人以上の子どもたちと関わる。ボランティアリーダーとして各ワークショップを率いたり、新規ボランティアを対象とした研修等も行う。学業やアルバイトからは得ることのできない「ボランティアの魅力」を1人でも多くの学生に伝えたいとの想いのもと、「ボランティア先進国」と呼ばれるドイツにてボランティアを行いその仕組みを探る。
Pay it Forward ~優しさは連鎖する~
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
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