私は、文部科学省が展開する「トビタテ!留学JAPAN」の9期生として1年間ドイツに滞在しました。そこで学んだこと、感じたことを綴っていきます。
「Workaway」と呼ばれるボランティアのマッチングサイト
あっという間に時間が過ぎ、気づけば留学開始から6か月以上が経過しました。
ボランティア活動をしていた幼稚園での活動を終え、友達やホストファミリーがお別れ会を開いてくれました。涙と笑顔に包まれた1週間を経て、現在はドイツのブレーメンにて新しい活動を始めています。
今回は「Workaway」と呼ばれるボランティアのマッチングサイトを利用し、活動先を見つけました。これはボランティア活動/手伝いをする側のworkerと、宿泊場所と食事を提供してくれるhostをマッチングしてくれるサービスです。世界中にネットワークを持つこの「Workaway」というサービス。
活動先の詳細や主な活動の内容、評価を見ることができ、事前にhostと連絡を取ることもできます。
この「Workaway」を通してとても素敵な家族に出会うことができました。
10日間の住み込みボランティア生活のスタート
子ども3人とわんちゃん一匹、お父さんお母さんの5人一匹家族のお家。日本で一緒に学生ボランティアをしていた、おなじトビタテ生の友達と一緒に約10日間の住み込みボランティア生活のスタートです!
古いお家を購入し、現在リノベーション真っ最中のお家で、庭の雑草を抜いたり、物置状態の部屋を片付けてゲストルームに変えたり、子どもたちの遊び相手になったり、わんちゃんの散歩に行ったり…というようなお手伝いをして過ごしています。大きな遊具付きのお庭に、地下にはカラオケパーティーのできる部屋、自由に使っていいギターやゲームやテレビ、コーヒーブレイクができる広いテラス…リノベーション中の豪邸で、可愛すぎる子どもたちとわんちゃんに囲まれ、とっても充実した時間を過ごしています。
私たちの滞在中、家族は4日間キャンプへ!
その期間、お家はなんと貸し切り。わんちゃんのご飯と散歩をしてくれたら後の時間は、ブレーメンを楽しんでー!と言ってくれたので、ブレーメンの観光をしたり、お庭の手入れや掃除をして過ごしました。
ボランティア活動の価値観の違いを研究するために来たドイツ。
こんな形もあるのだなとつくづく感じます。会って間もない人達なのに、家のものはなんでも使って/食べていいよと言える信頼の置き方、ボランティアを通して得られる出会いや思い出、業者を呼ぶのではなくこうやって私たちを家族の一員として受け入れ、みんなで楽しくリノベーションする形、すべてが新鮮で面白い。
このように違う文化を持つ人と触れ合える機会を作ることは子どもたちにとっても良い経験。世界中に家族が増えることが嬉しくて「Workaway」を利用しているとお母さんは教えてくれました。私たちも、住み込みでお手伝いをすることで家族のような素敵な関係性を築くことができとても貴重な経験になりました。「ボランティア」と一言で言っても様々な種類がありますが、まさに 「win-win」であったこの経験。ボランティア活動のあるべき姿を見つめ直すきっかけになりました。
ドイツ留学、後半戦も頑張ります!!!
記者:スミレ
1997年生まれ。千葉県出身の大学生。トビタテ9期生として、2019年1月よりドイツに留学。2016年よりNPO法人じぶん未来クラブにて学生ボランティアとして活動。日本各地で行われる教育ワークショップにてこれまでに1000人以上の子どもたちと関わる。ボランティアリーダーとして各ワークショップを率いたり、新規ボランティアを対象とした研修等も行う。学業やアルバイトからは得ることのできない「ボランティアの魅力」を1人でも多くの学生に伝えたいとの想いのもと、「ボランティア先進国」と呼ばれるドイツにてボランティアを行いその仕組みを探る。
Pay it Forward ~優しさは連鎖する~
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp