自然の健全性・安全性・美しさを守るために
地球規模での脅威となっているコロナウイルスの感染拡大の影響もあり、イベント当日も、会場にはマスク姿の方が目立ちました。
ヴィンセント氏は冒頭で、そのマスクについて触れ、次のような言葉で語り始めました。
「今日も皆さんはマスクをつけていらっしゃいますけれども、これも環境がどんどんと悪化していることを表しています。天然資源は減っているし、自然環境も悪くなっている。わたしたちの惑星の状態がどんどん悪化してきているというのがわかります」
氏は、ある環境保護家の言葉を紹介しながら、次のように続けます。
「アルド・レオ・ポルドというアメリカの環境保護家がこのように言っています。『これまでの歴史を見てみるとすべてのバイオティックコミュニティ(生物圏)の健全性、安定性、それからまた美しさというものを保存していくことは正しいことなのだ』と。彼の提唱するバイオティックコミュニティには、人間の住むところも含まれており、その意味で人間種というのも、実は自然の一部なのだということを強調しています」
ところが私たち「人間種」は、自分たちの生活圏を含めた自然界の健全性や安全性、美しさを破壊するような行動をしてきたため、地球の気候変動は、いまや危機的状況となっています。
では私たちは、いまのような生活を送りながら、同時に「自然の健全性・安全性・美しさ」を維持するためにはどうしたらよいのでしょうか。