「私によくて、世界にイイ」が実現できる、エシカルな暮らしのカタチってなんだろう。仕事に家事に育児に…日々生活を回すだけでも大変な私たちにとって、新しく行動を起こすのはエネルギーも時間も使うし、ハードルが高く感じてしまうもの。
でも日々の暮らしのなかで、少しでも”良い”につながることができたら?
当たり前の毎日のなかで、大切な家族も、世界も、そして私自身もほんのちょっぴり幸せになるような選択をしていけたらいいなと思うのです。
「私によくて、世界にイイ」が実現できる、エシカルな暮らしのカタチってなんだろう。仕事に家事に育児に…日々生活を回すだけでも大変な私たちにとって、新しく行動を起こすのはエネルギーも時間も使うし、ハードルが高く感じてしまうもの。
でも日々の暮らしのなかで、少しでも”良い”につながることができたら?
当たり前の毎日のなかで、大切な家族も、世界も、そして私自身もほんのちょっぴり幸せになるような選択をしていけたらいいなと思うのです。
第10話では、浄化作用が強く飲んでもスキンケアとしても使える万能なびわの葉についてお伝えしました。
今回の記事では、コスメを選ぶ時のポイントについてお話ししたいと思います。
「キレイになりたい」気持ちを支えてくれるメイク。
おしゃれなパッケージに色とりどりのパレットを見るだけでも、なんだか心が弾むような気がします。
でも、毎日するものだからこそ肌への負担が気になる、という方は多いのではないでしょうか。
私の場合はアトピーの影響もあり敏感肌で、なかなか自分に合ったスキンケアやコスメを見つけられませんでした。
慎重に選ぼうと成分表を見ても、並んでいるのは馴染みのないカタカナばかり。
パッケージに書かれている「植物由来」「天然成分」「無添加」「◯◯フリー」などといった、なんとなく”肌に良さそう”なものに惹かれて購入したものの、肌に合わずかぶれてしまった経験もありました。
「オーガニック」や「ナチュラル」「無添加」の表記があれば安心かと言えば、一概にそうとは言えません。
日本のコスメ業界の規制はまだまだゆるく、「オーガニック」に関してはわずか0.1%以上の有機由来成分が使用されていれば、そのように表記することが可能となっています。
実際は成分の大半が化学物質だったということもあり得るのです。
また、オーガニック系コスメでよく使用されるハーブの精油や植物のエキスなどは、それ自体がアレルギー作用をもつものであったり、抽出に化学の力を必要としたりすることもあり、人によってはそれが刺激になってアレルギー反応や肌荒れの原因になる場合もあります。
化粧品の多くに含まれる化学成分。それらは品質や効果を維持するためには必要な成分でもあるため一概に悪いものとは言えないのですが、肌に負担が大きくさまざまな肌トラブルの原因となっていることも少なくありません。
私たちの皮膚には腸内環境と同じく何十種類もの常在菌が存在しています。
それらが安定したバランスを保っている時は、皮膚の病原菌の侵入を抑えるバリア機能となり刺激から肌を守ってくれています。
化学成分によってこのバランスが崩れてしまうと、肌の抵抗力が弱まり炎症や発疹などの皮膚トラブルの要因となってしまうこともあるのです。
化粧品に使われる添加物でよく耳にするものには、防腐剤、界面活性剤、鉱物油、人口着色料・香料、酸化防止剤などがありますが、中でも特に防腐剤、合成界面活性剤、香料は肌の油分や水分を奪い刺激になりやすいと言われています。
例えばパラベン(防腐剤のひとつ)は、抗菌作用が強く肌の常在菌まで殺してしまうこともあります。正常な肌であればバリア機能が壊れても時間をかけて元に戻れますが、敏感肌の人は一層その刺激を受けやすく、肌内部の水分や油分が奪われてより弱い肌になってしまうのです。
そのため、肌の持つ天然のバリア機能を壊しやすい成分が多く含まれているかそうでないかが、選ぶ際の1つの重要な基準となります。
化学の力を使って化粧品が作られるようになったのは、ほんの100年ほど前からのことです。
それよりはるか昔から、世界中で薬草や鉱物、油を使ったスキンケアや化粧品は作られていました。
今使われている化粧品の多くは、古代エジプトが起源だと言われています。
例えば古代エジプトの人の絵で印象的なアイライナーは、殺菌作用をもつ樹木の樹脂を焼いてススを作り、植物油で練って作られたもので、強い日差しや細菌、虫などから目を守るためのものでした。
日本でも、平安時代には前回お伝えしたようなビワの葉、どくだみ、よもぎなどの身近な植物の効能を利用した美容法や健康法が医学書に記されていました。
古代においては美容は医学とも結びついており、化粧品はただ外見を飾るものではなく、肌や体を健康に保つための医薬品でもあったのです。
そのような伝統的な知恵を生かして、安全性が高い成分が使われているものこそ、本当の「オーガニックコスメ」と言えるのかもしれません。
日々のスキンケア、メイクにどのようなものを使うかは、私たちの選択に任されています。
できることなら、素肌にも環境にも優しいものを選んでいきたい。
使われている成分や作っている会社の考え方を知ることも、一つの方法だと考えています。
次回は、コスメを選ぶ際に気をつけたい成分と私が実際に使っているものをご紹介したいと思います。
季子(キコ)
一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。
産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp
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