(第13話)「敏感肌だからこそこだわりたい、コスメのこと」(後編) キコの「暮らしの塩梅」
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(第13話)「敏感肌だからこそこだわりたい、コスメのこと」(後編) キコの「暮らしの塩梅」

「私によくて、世界にイイ」が実現できる、エシカルな暮らしのカタチってなんだろう。仕事に家事に育児に…日々生活を回すだけでも大変な私たちにとって、新しく行動を起こすのはエネルギーも時間も使うし、ハードルが高く感じてしまうもの。

でも日々の暮らしのなかで、少しでも”良い”につながることができたら?

当たり前の毎日のなかで、大切な家族も、世界も、そして私自身もほんのちょっぴり幸せになるような選択をしていけたらいいなと思うのです。

第12話では、コスメを選ぶ時に気をつけたいポイントについてお話ししました。

今回の記事では、普段使っているコスメをご紹介したいと思います。

コスメのこだわりポイント

アトピー&敏感肌なので、もともとオーガニックや無添加であることにはこだわる方でしたが、

特に産後は、子どもが肌に触れたり万が一口に入ってしまったりすることを考えて、より安心して使えるものを選ぶようになりました。

選ぶ時は、前回お伝えした三つのポイント(①合成界面活性剤と防腐剤の量②化粧品か医薬部外品か③どんな会社がどのように作っているか)をもとに、品質・輸送コストの点からもできるだけ国産のものを選ぶようにしています。

成分や製造方法にこだわって作られているもので、使用感もよく気に入って使っているのが以下のアイテムです。

 

・naturaglace(ナチュラグラッセ)のメイクアップクリーム

・ETOVOS(エトヴォス)のミネラルクラッシィシャドウ

・MiMC(エムアイエムシー)のミネラルクリーミーチーク

・naturaglace(ナチュラグラッセ)のアイブロウパウダー

 

いくつかおすすめポイントをご紹介しますね。

お気に入りのメイクアップクリーム

アトピーで肌荒れがひどい時も、唯一刺激がなく&悪化することなく使えたのがこのナチュラグラッセのメイクアップクリームで、リニューアル前からかれこれ10年近く愛用しています。

原料は100%天然由来で、化粧下地・ファンデーション・日焼け止め・保湿美容液・ブルーライトカットの5機能が一つになっていて、スキンケアしながらベースメイクができるのが魅力です。

SPF44 PA+++とUVカット効果も高く、子どもと外に遊びに行く時も安心。

気になる添加物ですが、ナノ粒子フリーで石油系界面活性剤、鉱物油、タール系色素、合成香料、パラベン、シリコン、紫外線吸収剤不使用で、石けんで簡単に落とせます。

使用感は柔らかいテクスチャーで、スルッと伸びて肌のトーンを自然な色味でツヤのある仕上がりに。

乾燥気味の肌だと塗りムラが出たりよれたりしがちですが、保湿成分が含まれていることもあり、1日しっとり感をキープしてくれます。パウダーを重ねるとより持ちがよくなります。

しっかりメイクをしたい時はカバー力や崩れにくさは物足りない部分もありますが、肌への負担を減らしたい時、ちょこっと出かける時などには万能なアイテムです。

ちなみに、リキッド・クリーム系のものは油分が含まれているので肌の状態によってはかゆみや吹き出物の原因になることがあります。

アトピーや敏感肌に適しているのは、シンプルな材料で作られたミネラル系のパウダーファンデーションで、肌へのダメージも少ないと言われています。

気になっているアイテムを参考までに…

 

・vintorte (ヴァントルテ)のミネラルファンデーション

https://www.vintorte.com/fs/vintorte/c/msf

ポイントメイクはシンプルに

肌への負担をできるだけ減らしたいので、お家で過ごす時や少し外に出るくらいのときは先ほどご紹介したメイクアップクリームのみです。

メイクをするのはお出かけの時に、アイシャドウ、アイブロウ、チーク、口紅をほんのりと。

どれも石鹸で落とせるミネラルコスメで、あまり季節や流行に左右されないようなベーシックなカラーのものを主に使っています。

 

・ETOVOS(エトヴォス)のミネラルクラッシィシャドウ

肌なじみが良く発色もきれいで、上品なカラーの組み合わせが気に入っています。

4色あるので色の合わせ方で印象も変えられるので楽しみ方が広がります。

 

・MiMC(エムアイエムシー)のミネラルクリーミーチーク

チークとリップに使えて外出先でのお直しもこれ一つ持っていれば安心なアイテム。

クリームタイプなので綺麗なツヤ感がでます。統一感のあるメイクが叶うので、ベーシックアイテム+αとして季節によって色を変えたりして楽しんでいます。

 

・naturaglace(ナチュラグラッセ)のアイブロウパウダー

落ち着いた色味で黒髪には馴染みやすく、ふんわりと優しい雰囲気を作れます。

擦れや汗にはやや弱く落ちやすさは否めませんが、ペンシルと両使いすることでナチュラルな立体感に仕上がります。

それでも荒れてしまう。その原因は…?

敏感肌だと、特に初めてのブランドを試す時は毎回ドキドキしますよね。

私の場合、プチプラのコスメを使用するとまぶたが赤くなったりかゆみが出たりすることもあったのですが、これらのコスメは今のところ刺激になることはなく優しいつけ心地で安心して使えています。

もしこのようなミネラル系・オーガニック系コスメもかぶれてしまう、、という場合は、原料のコチニール色素(カルミン)※のタンパク質に反応している可能性もあるかもしれません。

※コチニール色素(カルミン)とは:エンジムシという虫から作られた着色料で、自然由来の着色料としての歴史は長く食品や化粧品に多く使われている。改良されてきているものの虫由来なためタンパク質が残留してしまうこともあり、人によってはアレルギー反応を起こしてしまうことも。

天然由来は安心と思いたいところですが、自然の中にもアレルギーの原因となるものはたくさん溢れているので、そのようなリスクも心に留めておくといいと思います。

先述したブランドは、どれも一部の製品には含まれています(カルミンと表記)。

アムリターラという国産のコスメブランドは、コチニール色素を使用していないそうで、私も今使っているものがなくなったら、購入してみたいと思ってます。

 

・amritara(アムリターラ)

https://www.amritara.com/fs/amritara/c/makeup10?headerpc

(ちなみに虫由来なのでヴィーガンコスメは確実に不使用です)

敏感肌でも楽しくメイクを

今回は私の使っているコスメをいくつかご紹介させていただきました。

普段のメイクはベーシックカラーが中心でシンプルなものですが、気に入った&肌に合ったブランドのなかで夏はオレンジ系のアイシャドウで涼やかな気分を楽しんだり、冬はマットな質感の口紅でほっこり温かな気持ちを味わったり。

負担にならない範囲でポイントメイクを楽しんでいます。

敏感肌と言っても個人差は大きく、一概に良い!とおすすめはできないのが難しいところですが、せっかくなら、少しでも肌に優しく健やかにしてくれるものを選びたいですよね。

オーガニック系コスメ、ミネラル系コスメ、ヴィーガンコスメは今どんどんと開発されていて、肌にも環境にも優しいコスメの選択肢が増えてきているのはとても嬉しいことだと感じます。

気をつけるポイントは押さえつつ、自分に合ったメイクを楽しむ。

これまでお伝えしたことが、そんなコスメを選ぶ時の参考になれば嬉しいです。

【連載】キコの「暮らしの塩梅」を読む>>>

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

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