東京国立博物館 平成館にて、特別展「きもの KIMONO」が開催中です。本展は新型コロナウイルスの感染予防・拡散防止のため、開催が延期されていましたが、会期を6月30日(火)〜8月23日(日)までに変更し、事前予約制での開催となりました。
『ethica(エシカ)』7月号のテーマは「境界線」です。
“きもの”は洋服と比べた時、あらゆる境界線を越えることのできる衣装です。
体型、年齢、性別という境界線を越えて、同じ形の反物から同じ仕立て方で作られています。同じ形である一方で、帯や小物の合わせ方、そして着付け方によって全く異なる個性を持つファッションになります。
世代を超えてもその魅力は色あせることがなく、またジャポニズムが流行した時代には文化的、地理的な境界線も飛び越えて、各国のファッションに大きな影響を与えました。
さまざまな「境界線」を超えたきものという衣装。
今回の記事では、そのようなきものの壮大な歴史を見つめる特別展「きもの KIMONO」をご紹介しています。江戸時代までのきものを見てきた前編に続き、後編では文明開化以降の展示を追っていきます。(記者・リリコ)