2020 年度 第 15 回「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」
「物質科学」分野
小野寺 桃子(おのでら ももこ)26歳 東京大学大学院 工学系研究科 マテリアル工学専攻 町田研究室
受賞理由: グラフェンを用いたテラヘルツ発光・光検出素子の実現と素子品質の向上に貢献
藤代 有絵子(ふじしろ ゆかこ)27歳 東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 十倉研究室
受賞理由: 電子スピン構造のトポロジー制御により、次世代の省エネルギー型磁気メモリデバイスの基盤構築に貢献
「生命科学」分野
坂上 沙央里(さかうえ さおり) 33歳 大阪大学大学院 医学系研究科 遺伝統計学 助教
受賞理由:大規模ヒトゲノム解析により、日本人集団のゲノムの多様性を明らかにし、またヒトの健康寿命・病気リスクに関連するバイオマーカーの特定に貢献
高垣 菜式(たかがき なつね) 28歳 甲南大学大学院 自然科学研究科
受賞理由:温度を感じる新たな受容体を発見し、生物の温度感知メカニズムの解明に貢献
研究内容は千差万別ですが、受賞者達の研究が世界中の経済や医療に確かな未来をもたらすのだと思います。彼女達は「科学とは、芸術」(小野寺さん)、「科学とは、予想外の驚きに満ちた大冒険」(藤代さん)、「科学とは、わくわくする心」(坂上さん)、「科学とは、予想をはるかに飛び越えるものに出会える、未知に満ちた世界」(高垣さん)とコメントしています。未知なる領域を開拓して世界を救う成果を追い求める、彼女達の活躍に期待していきましょう!