そんな彼女の優しさは女の子たちにも向いています。3歳でテニスを始めた大坂選手は、自身をサポートしてくれた母親や近くで励まし続けてくれた姉、憧れのテニス選手たちを通じて、夢の実現にこぎつけました。「自分もロールモデルとして、次世代を担う女の子たちを助けたい」。大坂選手の思いをくんだナイキが、スポーツの力でより良い世界づくりを目指す団体、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団とともに立ち上げたのが『プレー・アカデミー with 大坂なおみ』です。
『プレー・アカデミー』は、東京の子どもたちに体を動かす機会の提供を目指したナイキによる『Made to Play』の活動内容をベースに展開しています。何と東京は、女の子が15 歳までにスポーツを止めてしまう割合が世界で最も高い都市の1つとされています。そのほか、日本において6歳から18歳までの女の子のスポーツ参加率は、男の子に比べて約20%も低いというデータも。正直言って、私はこれらの事実に驚きました。残念ながら、身近なところでジェンダー平等が実現していなかったのですね。
「私が得たような機会やロールモデルに恵まれていない女の子たちに、何かできることはないか」(大坂選手)。女の子の取り巻く環境を変革するために、彼女たちのお手本となるべき優秀なコーチが、固定観念から解き放たれたスポーツ体験を提供しています。体を動かしてもらい、より健康的で幸福な人生を。エビデンスに基づいたトレーニングをこなすことで、女の子たちは自己肯定感や挑戦心を養い、やがては学校や職場、地域社会でより良い成果を収めることができるようになります。