サスティナブルなブランド「イコーランド」が渋谷「MIYASHITA PARK」内に実店舗デビュー!
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
7,868 view
サスティナブルなブランド「イコーランド」が渋谷「MIYASHITA PARK」内に実店舗デビュー!

渋谷の新名所として、かつての宮下公園が生まれ変わって誕生した「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)。風通しのいい開放的な空間には、ショップやカフェ、ホテルなど、ジャンルの異なる個性豊かな約90店舗が集合し、7月28日から段階的にオープンしています。そんな同パーク内の注目店『イコーランドシブヤ(EQUALAND SHIBUYA)』にて、サスティナブルなオリジナルアイテムを提案する「イコーランドトラストファッション(EQUALANDTRUST FASHION)」が実店舗デビュー!“信頼できる服作り”をコンセプトに、昨年オンラインでの販売をスタートした期待のブランドです。今回は“TRUST FASHION”から生まれた特色のある製品をご紹介しながら、ブランドの魅力に迫ります。

(記者:ethica編集部・山田ふみ)

“余剰在庫”からファッションの新しい価値を生み出す

ブランド名のイコーランドは、“イコール(平等)”と“ランド(土地)”の造語から生まれました。作り手も売り手も買い手も、ファッションに関わるすべての人が「等しく幸せになれる服作り」がテーマになっています。

「イコーランド トラスト ファッション」の大きな特徴のひとつは、海外のラグジュアリーブランドの工場などで眠っていた余剰在庫(製品になる前の生地や糸など)を活用した製品作りにあります。たとえば、ブランドの立ち上げ当初から人気のTシャツやカットソーは、インド産の超高品質なオーガニックコットンから生まれた糸を使用し、通常では考えられないほど贅沢な製法で作られました。洗濯しても型崩れしにくい、シワになりにくいなど、評価も上々。

ラグジュアリーブランドの余剰在庫であるがゆえに実現できた商品です。

余剰在庫の中には、「これは!」と目を見張るような素晴らしい素材との出会いがあるのだとか。世界中に眠っている宝物を発掘し、新たな価値としてもう一度世に出すことで、ファッション業界が抱える大量廃棄の課題と向き合おうとしています。

果実や野菜の果汁による「ボタニカル・ダイ」

日本各地の生産者から取り寄せた無農薬の果物や野菜の果汁による「ボタニカル・ダイ」。黄色はバナナ、ピンクはビーツ、ベージュはジンジャー……。日本初のコールドプレスジュース専門店SUNSHINE JUICEとのコラボにより、ジュースの絞りかすがそのまま染料として活用されています。捨てられるはずだった質の高い食材で染めるという発想がユニークですね。

食や自然環境とゆるやかにつながる衣服、思わず袖を通してみたくなります。

世界的なラグジュアリーブランドが使い残したインド産の高級綿花から生まれた糸を使用。50番手の細糸を2本使いして仕上げた生地は驚くほどのしなやかさと上品な光沢が特徴。環境に優しい「ボタニカル・ダイ」によって染め上げた人気シリーズ ¥8,800〜

「アップサイクル」から生まれた一点もののバッグ

服としてはダメージが多すぎて着られない古着のオイルジャケットとキルティングパンツをアップサイクル。1つのバッグに1着のジャケットと1本のパンツを使用した贅沢なオンリーワンアイテム  ¥27,000

今シーズンの新商品は、伝統あるイギリスのオイルドジャケットから生まれた一点もののバッグ。古着のオイルドジャケットと、米軍払下げのキルティングパンツを解体し、ヘルメットバッグにアップサイクルしました。アップサイクルとは、捨てられるはずの廃棄物に新たなデザインやアイデアによる付加価値を加え、新しい製品としてアップグレードさせること。

一着一着手作業で丁寧に分解し、ダメージをリペア。襟から裏地、ファスナーまで、元のパーツを無駄にすることなく使ってバッグを仕立てています。ジャケットは作られた時代によって仕様が異なり、微妙な違いがバッグの表情として活かされています。

「ファッションへの信用」」を発信するブランド

もともとは取り外す前提でデザインされた「信用タグ」。着けたまま着用したいという声から、洗濯してもシワになりにくいリサイクル繊維で作られた

さまざまな製品のネック後ろにつけられたインパクトのある「信用タグ」。ここには、綿花生産者から紡績、デザイナー、パターンナーなど、製造に携わった人々の自筆署名がプリントされています。“顔が見える服作り”を目指して採用したそうです。パートナーたちへのリスペクトと、私たち消費者に対する責任が感じられますね。

適正価格を守り、付加価値を排除し、消費者と正しく向き合うことを約束する「イコーランド トラスト ファッション」。一つひとつのアイテムが“信頼できる服を作る”というブランドの強いメッセージを発信しています。明日着る服への意識が、少しだけ変わるかもしれません。

新しい時代の“キュレーション型店舗”で「TRUST」を体験!

今までにないキュレーションの場を私たちに提供するイコーランド シブヤ(EQUALAND SHIBUYA)』。7〜9月は「TRUST(トラスト)」をテーマに、店内には衣・食・住さまざまなブランドがジャンルレスに大集合。2ヶ月ごとに変わるテーマに合わせ、ワークショップなども開催予定というから楽しみです。

新しい出会いと発見を求めて、ぜひ訪ねてみてくださいね。

店舗情報

イコーランド シブヤ(EQUALAND SHIBUYA)
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3F
電話番号:03-6805-0903
営業:11:00〜21:00(定休日は館に準ずる)

https://equaland.com/equaland_shibuya/

※状況により営業時間等に変更が生じる場合があります。詳しくはHPでご確認ください

https://www.miyashita-park.tokyo

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

山田ふみ

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【ethica Traveler】 連載企画Vol.5 宇賀なつみ (第4章)サンフランシスコ近代美術館
独自記事 【 2024/3/20 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 本特集では、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブ...
冨永愛 ジョイセフと歩むアフリカ支援 〜ethica Woman Project〜
独自記事 【 2024/6/12 】 Love&Human
ethicaでは女性のエンパワーメントを目的とした「ethica Woman Project」を発足。 いまや「ラストフロンティア」と呼ばれ、世界中から熱い眼差しが向けられると共に経済成長を続けている「アフリカ」を第1期のテーマにおき、読者にアフリカの理解を深めると同時に、力強く生きるアフリカの女性から気づきや力を得る...
【ethica Traveler】  静岡県 袋井市の旅 おいしいもの発見!
独自記事 【 2025/3/20 】 Work & Study
日本列島のほぼ真ん中で、駿河湾を囲むように位置する静岡県。その中でも、太平洋に面する西の沿岸部に近いところに袋井(ふくろい)市があります。東西の交流地点として、古くから人や物や情報の往来を支えてきた袋井市は、高級メロンやリゾート、由緒正しき寺院など、未知の魅力がたくさんあるユニークな場所です。今回は、そんな袋井市の中で...
持続可能なチョコレートの実現を支える「メイジ・カカオ・サポート」の歴史
sponsored 【 2025/3/19 】 Food
私たちの生活にも身近で愛好家もたくさんいる甘くて美味しいチョコレート。バレンタインシーズンには何万円も注ぎ込んで自分のためのご褒美チョコを大人買いする、なんてこともここ数年では珍しくない話です。しかし、私たちが日々享受しているそんな甘いチョコレートの裏では、その原材料となるカカオの生産地で今なお、貧困、児童労働、森林伐...

次の記事

(第24話)「家族と過ごした、夏のあるお休みの日」キコの「暮らしの塩梅」
SDGsやエシカルについて学べるインターネット教養番組

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます