日本の長い歴史の中でさまざまな形で社会と関わってきた女性たち。しかし、そうした女性たちの姿が記録として残されることはそれほど多くはありませんでした。
そして、移りゆく時代の中で生まれてきたのが「なぜ男女で区分するようになったのか?」「男女の区分の中で人々はどのように生きてきたのか?」そして「区分の目的や区分によって生まれた意識がどのように変化してきたのか?」という問いでした。
国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)で12月6日(日)まで開催されている企画展示「性差(ジェンダー)の日本史」はタイトルからも分かるように、ジェンダーが日本社会の歴史の中でどんな意味を持ち、どう変化してきたのかを重要文化財やユネスコ「世界の記憶」を含む280点以上の資料を通して明らかにしようというユニークな歴史展示です。本展では3つのテーマを7つの章に分けて歴史をたどっています。
いったいどのような資料が展示されているのか、さっそく訪ねてきました。(記者:エシカちゃん)