毎年ハロウィンが各地で盛り上がりを見せる一方、利用されたハロウィングッズや衣装がその日限りで捨てられてしまうという大きな問題があります。そうした中、ハロウィンが終わった翌日の11月1日、オンラインイベント「メルカリ アフターハロウィンパーティ」が開催されました。(記者:エシカちゃん)
循環型社会の提案
「アフターハロウィン」とはメルカリが提唱している取り組みで、使い終わったハロウィングッズや衣装を捨てずに、メルカリに出品して必要としている人の手に渡すことで使い続ける「リユース」や、「リメイク」などで新しい価値を付加する「アップサイクル」などをすることでモノを循環させようというものです。
3つのテーマで構成されたイベントには、映画コメンテーターの有村昆さんをMCにモデル、女優として活躍する傍らサステナブルな活動にも意欲的に取り組んでいる水原希子さん、メルカリでアフターハロウィンを担当している宮川直実さんが登場。第1部の「今年のハロウィンはどうでした?」では、毎年ユニークなハロウィンを繰り広げているカワサキハロウィンの実施統括を行っている株式会社チッタエンタテインメント事業企画部の若井悠樹さん、地味ハロウィンの主催者でデイリーポータルZ編集長の林雄二さんが今年のハロウィンの様子を報告しました。
コロナ禍ということもあり、どちらもオンライン中心の、これまでにはなかったスタイルのハロウィンとなったそうですが、若井さんも林さんも、今年でなければ生まれることのなかった新しい取り組みにチャレンジすることができたと満足げに話していました。
水原さんが「虫の女神」をコンセプトにした今年の仮装を披露
また、毎年ハロウィンの仮装に挑戦しインスタグラムに投稿している水原さんが「虫の女神」をコンセプトにした今年の仮装を披露。水原さん自らが、
「画ぢからを意識して撮影もしっかりさせてもらいました。毎年コスプレをしていますが、今までで一番の出来かも知れません」
というだけあって、その完成度の高さにはみな驚いていました。
「地球にやさしいハロウィンの楽しみ方」の視点を最も体現している「サステナブル賞」の発表も!
続いて第2部の、例年とは環境が変化する中、投稿された写真や動画の中から自由な発想でハロウィンに新たな価値を生み、楽しんだ人を選出する「メルカリハロウィンアワード2020大賞」の発表では、6000件超の投稿が集まり、審査員長を務めた水原さんは、
「面白いアイデアがたくさんあって選ぶのが大変でした」
といいながらも、三輪車に乗った2人の子どもがデリバリーサービスのコスプレをする作品を大賞に選出しました。
「今年ならではといえる作品ですね。一目で何かが分かる強さがあります。笑っちゃうけどトータルで完成度が高いですね」
と水原さんは感心しきりでした。
さらに「地球にやさしいハロウィンの楽しみ方」の視点を最も体現している「サステナブル賞」には、2人の子どもが普段使っているものを利用して可愛いネズミのコスプレに挑戦した作品を選び、水原さんは、
「手作りの衣装にサステナブルが感じられてよかったです」
とコメントしていました。
ハロウィンからゴミをなくそう!
最後の第3部では「ハロウィンからゴミをなくそう!」とテーマに、実際にハロウィンで使ったグッズや衣装のリユースやリメイクの方法を提案するワークショップを展開しました。まず日頃からメルカリを使って買うことも売ることもよくあるという有村さんが、メルカリの宮川さんがハロウィンで使った衣装を利用して売る際の商品説明分の書き方や写真の撮り方のポイントを水原さんにレクチャー。メルカリで買うことは多いものの、売ることはあまりないという水原さんも有村さんのアドバイスでそのコツをしっかりつかんだようでした。
裂き織りでアップサイクル!
次に、裂き織り作家の箕輪直子先生がアップサイクルのワークショップを行いました。裂き織りとは古くなった布を裂いて紐状にしたものを織り物の材料として使う日本古来の伝統的な技術であり、日本人が昔からリユースやアップサイクルを知らず知らずのうちに大切にしてきた証拠ともいえるものでしょう。
水原さんは箕輪先生に教わりながらハロウィンで使ったTシャツをエコバッグにリメイクしましたが、実は水原さんは以前より裂き織りに興味があり、実際に裂き織り機を使ってバッグやポーチを作っているとのことで、その手際の良さには箕輪先生もビックリしていました。
イベントの最後に水原さんは、
「改めてハロウィンって楽しいなと思いましたけど、楽しいからこそ考えなくてはいけないことがあることもよく分かりました。今回ハロウィンを循環させる取り組みに参加させていただいて嬉しかったです」
と感想を述べていました
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。