(第36話)「寒い冬を快適に過ごすために。こだわりたいインナーのこと」キコの「暮らしの塩梅」
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(第36話)「寒い冬を快適に過ごすために。こだわりたいインナーのこと」キコの「暮らしの塩梅」

「私によくて、世界にイイ」が実現できる、エシカルな暮らしのカタチってなんだろう。仕事に家事に育児に……。日々生活を回すだけでも大変な私たちにとって、新しく行動を起こすのはエネルギーも時間も使うし、ハードルが高く感じてしまうもの。

でも日々の暮らしのなかで、少しでも”良い”につながることができたら?

当たり前の毎日のなかで、大切な家族も、世界も、そして私自身もほんのちょっぴり幸せになるような選択をしていけたらいいなと思うのです。

第35話では、サイズアウトしてしまった子ども服を無駄なく活かす方法をお伝えしました。今回の記事では、直接肌に触れるものだからこそこだわりたい、冬におすすめのインナーについてお話したいと思います。

寒い冬を、より快適に過ごしましょう

暖かい日があるとはいえ、そろそろ暖房器具なしでは寒さを感じるこのごろ。

昨年は暖冬でしたが、今年は冷え込むと言われています。本格的な冬になる前に、しっかりと寒さ対策をしておきたいものです。

 

寒さから身を守る冬の着こなしは、いかに自分の体温を逃さないようにするかがポイント。

適切な重ね着の方法を知ることと、直接肌に触れるインナーの素材と質にこだわることで、寒い冬を、より快適に過ごせます。

肌に優しい天然素材の魅力

空気が乾燥する冬は静電気が起こりやすく、特に化学繊維のものはその原因になりやすいと言われています。

最近は機能性が高く手頃な化学繊維の製品もたくさんありますが、乾燥や肌荒れ、かゆみなど冬ならではのトラブルに悩まされることも。

一方、コットン、ウール、シルクなどの天然素材は肌への刺激が少ないため、敏感肌でも快適に過ごしやすいもの。

特にウールは保温性、透湿性もよく、寒い時はより暖かく、暑い時はより涼しくと、状況に合わせて体温を調節してくれるので、年間を通して快適に過ごせます。

 

シルクは人の肌に一番近い繊維と言われ、しっとりとしたなめらかな肌触りが特徴です。弱酸性のアミノ酸タンパク質でできている繊維のため、肌へのストレスも少なく、静菌作用もあるので、アトピーの治療などにも使われています。

 

コットンはサラッとした肌触りで丈夫。お手入れも楽で使い勝手のよい、暮らしに身近な繊維です。熱の伝導率が低いので、寒い時には体温を温存してくれますが、一方、吸水性が高く乾きにくいため、汗をかくと冷えにつながってしまう、といったデメリットもあります。使い方には少し注意が必要です。

 

ですが、比較的安価でお手入れしやすいといった点から、デリケートでお手入れしづらいシルクやウールとブレンドして、双方のよさを兼ね備えた製品も作られています。ただし、ウール、シルクに限らず、動物性繊維にはアレルギーを持っている方もいるので、着用して肌に違和感や異変があったときはすぐに使用をやめましょう。

お気に入りアイテム

普段使いしているのは、無印良品の「綿とウールで真冬もあったかインナー」のシリーズ。

少し厚手の生地にはウールが10%入っており、特別に寒い日でなければ、この上にニットのセーターを着てじゅうぶん暖かく快適に過ごせるのでお気に入りです。

下半身は冷えやすく、特に座り仕事をしていると、足先の冷えを感じることが多いのではないでしょうか。

足首まで隠れるゆったりめのパンツやスカートの時は、長めのレギンスタイプのインナーがあれば、冷えを感じることなく過ごせますね。

 

子どもと体を動かして遊ぶ時や、屋内・屋外の出入りが頻繁にあり寒暖の差が激しそうだなという日は、アウトドアメーカーのメリノウール100%のインナーを。

ウールの中でも特に良質なメリノウールは、さらりとした着心地で保温性・透湿性・抗菌防臭性に優れていて、どんな状況でも快適さを保ってくれます。

体温調整しやすいアイテム

寒暖の差が激しい季節の変わり目に、効果的に体を温めるのには、腹巻やレッグウォーマーなど部分的に温められる製品がおすすめです。

 

朝は寒かったけれど日が照ってきてなんだか暑いな……という時も、インナーは脱ぎづらいですが、脱ぎ着が簡単なアイテムなら気軽に調節できますね。

特に腹巻はどんな服装でも身につけやすく、体の中心をしっかりと温めることで末端までの血流もよくしてくれるので、エアコンで冷えやすい夏も含め、オールシーズン用意しておきたいアイテムです。

 

以前もご紹介しましたが、一年通して使いやすいのはコットンシルクのもの。冬はもちろん、エアコンの冷え防止に。薄手ですが暖かく、優しい肌触りなので快適に身につけられます。

より温もりを保ってくれる重ね着のポイント

寒いと、あれこれとつい着込んでしまいがちですが、ただたくさん着るだけでは重くて肩こりの原因になったり、着膨れして残念なコーデになることも……。

かといっておしゃれのために薄着をして、風邪を引いてしまっては本末転倒ですよね。

 

重ね着の時に特に気をつけたいのが最初に着るインナー。

ご紹介したように、伸縮性があって肌に馴染み、体温から出る熱を保温しつつ、汗の湿気はちゃんと逃がしてくれる、そんな製品がおすすめです。

 

インナーの次に着る2枚めは、血行が悪くならないよう締め付けないサイズ感のもので、保温機能が高いウールや綿などの素材のものを。

 

アウターを脱いだら見える3枚めは、空気をたくさん含んでくれるニットやスウェット、フリースなどの素材がおすすめです。

お気に入りのインナーを身につけて快適な毎日を

いかがでしょうか。

木枯らしの吹く寒い日も、心地よい暖かさに包まれているだけで気分よく前向きに過ごせます。

 

お肌に優しい天然素材は、環境にも優しいもの。

 

素肌に直接触れるものだからこそ、自分がもっとも心地よい素材を大切に選んでみてくださいね。

【連載】キコの「暮らしの塩梅」を読む>>>

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

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