〜パーマカルチャーを訪ねて〜(※注)
小麦粉にこだわっているパン屋さんの話をよく耳にします。でも、千里さんのパンやお菓子作りは小麦の自家栽培にこだわり、種を蒔いて稲を育てるところから始まります。日本で消費される小麦の約9割はアメリカ、カナダ、オーストラリアなどからの輸入でまかなわれているそうです。残りの約1割が国内産。国産小麦の半数以上が北海道で作られています。都心暮らしで小麦畑を目にすることがないのは、そもそも栽培すらされていないからなのですね。
八ヶ岳南麓の大地は小麦の栽培に向いているようで、農薬や化学肥料に頼らず、自然栽培による小麦を育てようという活動が徐々に始まっています。小麦の種ってどんなの?どうやって育てるの?自家栽培の小麦ってやっぱり美味しいの?など興味津々で千里さんにお話を伺いました。
前回は、自家製ドライフラワーで作るクリスマスリースとお正月のお飾りをご紹介しました。今回は、安心・美味しい!自家栽培の小麦粉を使った「“種”から育てるパウンドケーキ」をご紹介します。
(※注)パーマカルチャー:“パーマネント”(永久)、“アグリカルチャー” (農業)、“カルチャー”(文化)を組み合わせた造語。持続可能な環境を作り出すためのライフスタイルのデザイン体系のこと。