日本に比べて春の訪れがちょっぴり遅めのイギリス。4月になり、だんだん春らしくなってきた今日この頃。春=「Spring(はずむ)」の文字通り、私もパリからユーロスターに” hop–step–jump”のごとく飛び乗ってロンドンへ。イギリスはEthicalと言う言葉の発祥地。週末旅行でみつけた 「エシカルな春」 in Londonをご紹介します。
「花、花、花」
春のイメージ、それは「花」。イギリスにはびっくりする程「花」が沢山。イングリッシュガーデンで有名は公園や大邸宅の庭園だけでなく小さなショップや個人宅の窓辺にもカラフルなお花が咲き乱れます。その美しさに魅了され、思わず「ニコッと笑顔」になる人も多いはず。特にイギリスの冬は長く真っ暗で寒い。今にも泣き出しそうな灰色の雲で覆われた冬の世界からやっと抜け出して、明るい日差しと色とりどりの可愛らしい花々見ると無条件に気持ちが嬉しくなって、心も体も不思議と癒されてしまいます。これってある意味エシカル。エシカルのルーツは、「自然にかえる」「平和・自然を大切にしよう」というコンセプト。一輪の花のエシカルパワーってすごい!一瞬に人の心に平和をもたらすのですから。そして街の至る所に癒し&パワースポットがあるロンドンは確かに美しいのです。
「Green fingers/緑の指」
イギリスと言えば家庭園芸(ガーデニング)。イギリス人のライフスタイルにお花や緑はかかせません。「To have green fingers/緑の指を持つ」という言葉をご存知ですか? これは「ガーデニングやお花や植物を育てることが大好き」という意味。イギリス人にとってガーデニングは欠かせないもの、春になり、小さな芽を出した植物やハーブ、それに鮮やかな花々が咲き始める事は待ちに待った喜びでもあるのです。エシカル=倫理と考えると少々難しくなりますが、お庭をキレイにする、美しい物育てるというコンセプトは物や人を大切にするのと同じ。だから手入れの行き届いたお庭をもつ「Green fingers/緑の指」の持ち主達はエシカルで心が優しい人が多のでしょう。
「フラワーマッケット」
ここはロンドンの郊外?いえいえ、ここはヨーロッパ経済の中心、ロンドン市場・金融機関の集まる“City”から徒歩5分の場所にある「フラワーマ-ケット」。週末ともなるとロンドンっ子達が我先にと鉢植えのハーブやお花を買い求めに来ます。とてもカワイイ植木鉢、手作りの家具、アクセサリー、アンティークのガーデングッズがいっぱいです。大物ビジネスマンだって、普段のしかめ面ではなく、なんだかリラックス?なしかめ面。きっと窓辺にどんな花を飾ろう、今年の庭には何を植えようと考えているかの様子です。ここは皆が楽しそう。大人も子供も春の陽気に包まれて、地元のジャズバンドの演奏のもと楽しくダンスが始まりました。平和な春の日曜日、とっても心が和みます。
「イギリス人のエシカル的ライフスタイル」
イギリスにはガーデニングの慈善団体も沢山。有名なのは『Royal Horticultural Society(ロイヤル・ホーティカルチュラル・ソサエティ=英国王立園芸協会)』。ロンドン郊外のヨークシャー、エセックス、デヴォン、サリー州に立派なお庭を所有しています。そして、驚きなのは「Green fingers/緑の指」の持ち主さんやボランティアの人達が個人宅のお庭を一般開放する、『National Gardens Scheme/ナショナル・ガーデン・スキーム』と呼ばれる国をあげてのイベントだってあるのです。2ポンド程のわずかな入場料の売上は全てチャリティーへ。 こうなると、「Green fingers/緑の指」の持ち主達はご自慢の庭の手入れに力が入ります。そして周囲の環境もどんどんキレイになり美しくなります。「私に良くて、世界にイイ」の始まりですね。
「花と緑のあるライフスタイル」
イギリス人の花と緑のあるライフスタイル。その暮しの知恵や「自然を育てる」という気持ちからくる責任感や思いやり、そしてその優しい心とエシカルな活動の広がり。春はお花や緑が一番輝きパワーアップする季節。「私に良くって世界にいい」も同様、パワーアップを感じます。春のイギリス週末旅行、私もアンティークな植木鉢とお花の鉢を3つも土産に買いました。我が家の小さな窓辺から「エシカル花」がグングン育ちますように。
Mayu: My profile, mon profil
I am a Japanese personal chef and vegetable expert living in Paris. Born in Japan but, studied in USA, Canada and Mexico, then working in Tokyo and Europe. My cooking and wine-sake knowledge have been developed with my international background.
I graduated from Japanese Traditional Cuisine (Kaiseki) in Tokyo and from Le Cordon Blue in Paris, then, was working in the kitchen in restaurants and Ministry of Foreign Affairs. Being as a personal chef, I have passion for BEAUTIFUL food with seasonal local products and the concept of ‘marriage’ with wine & japanese food, sake & french food. Also, I am interested in ‘food education’ for family and kids and ‘gluten free, bio,& multi-nutritious food’ for people suffered from allergies. In my cooking workshop, I teach light and healthy french cuisine mixed with my japanese original idea, and beautiful japanese cuisine with full of seasonal colour, excellent sources of nutritions and multi-vitamins. But the most importantly, my objective is to make my guests have’ BIG SMILE’ & ‘GOOD FEELING’.
パリ在住の料理研究家・野菜ジュニアソムリエ・フードア ナリスト登録。パリでお料理教室Mayu’s Kitchen開催中。高校からカナダ、メキシコに渡り国際経済、ビジネスを卒業。その後、北米、東京、欧州で国際企業に勤務。海外生活中よくゲストを招 き大好きなお料理でおもてなしを楽しむ。東京では近茶流・柳原料理教室で伝統の日本料理、懐石の基礎を学び、フランス、パリ・コルドンブルー本校卒業後は 仏外務省のキッチンへ。世界の名立たるワインと日本酒の知識を得、フレンチ、和食、和モダン料理とのマリアージュをテーマに世界のセレブ達の食事、パー ティーのおもてなし料理を作る出張料理人。
お料理教室では、旬のBIO野菜を使っておしゃれな家庭料理や保存が効くお惣菜、バター少なめの 軽いフレンチ、健康的な和モダンフード、そして、アレルギーで大変な子供やママ達のため代用食材でお料理を提供。世界各国から生徒が集まるため、英語、フ ランス語、日本語、スペイン語でのお料理教室を開催中。外国人生徒にはパリ郊外のオーガニック畑から届けられる新鮮な日本野菜でママンの和食も大人気。京 都・月桂冠酒造のフランス特派員として、SAKE・ 日本酒愛好家には酒と和モダンおつまみとのマリアージュを提案。巻き寿司、手毬、カワイイBENTO風なお料理のカルチャークラスは地元小中学校の子供達たちにも大人気。フランステレビ局<TV5MONDE Asia- Pacific>、WEB マガジン<ETHICA – 「私によくて、世界にイイ。」>などにパリ日記・おいしい食べ歩き・レシピ提供しフレンチと和食・和モダンフードで世界をつなげて、皆HAPPYに心がける毎日。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)〜
http://www.ethica.jp