80年後の天気予報から見る日本の未来/Climate Saturday
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ethicalista(エシカリスタ)」は、webマガジン「ethica(エシカ)」読者による情報発信の場です。

今回は、「Climate Live Japan」実行委員会の学生による情報発信をお送りしていきます。

産業革命からの気温上昇

4度上昇した世界をあなたは想像できますか?たった4℃、されど4度。

これは、現在の世界各国の気候変動対策の努力が足りなかったときの想定。

世界各国が現在掲げている気候変動対策がうまくいったとしても、100年後には3度上昇してしまうといわれています。

大人の世代はこの事実に目をつむって一生を終えられるかもしれないけど、私たちの子供や孫の世代はこんな世界で生きなくてはならない。

じゃあ、私たちの世代はどうなの?

すでに、産業革命以前から約1.4度の気温上昇を記録している現在、毎年巨大化する台風、それに伴う河川の氾濫、毎年更新されていく猛暑の記録。

実はわたしたちは既に、気候変動の脅威にさらされつつあるのです。

日本が受けている気候変動の被害

私たちの子供や孫の世代だけが危ないんじゃない。

今生きている私たちも既に深刻化する気候変動の被害を受けつつあり、これから数十年の間にもっと生活が脅かされてしまう。

普段私たちがあまり意識していないだけで、日本は気候変動の被害をとても受けているのです。

2018年、気候変動による影響を最も受けた国は日本であると、ドイツのシンクタンクが発表しています。

これによると、2018年における気候変動関連の死者数は計1,282で世界第二位。損失額は358億米ドルで世界第3位。

2℃上昇でも、工業地帯が密集し、一部新興住宅地のある東京湾岸は全域で常時冠水し、実際に海抜0m地帯にある、墨田区、江戸川区、葛飾区、荒川区は、水没のリスクが高く、この辺りも2℃上昇で冠水してしまう。

産業革命以前から、1.4度既に上昇しているが、早くとも2030年には1.5度に到達してしまう。最悪の場合、2060年には2度の上昇してしまう。

今までの経験や物差しでは対応できないようなリスクを私たちは抱えているのです。

じゃあ、私たちができることって何?

節電のような日常生活でできる行動ももちろん大切だけど、意思を周りに伝えることってあまり注目されないけど実はとても効果的なアクション。

2100年の天気が「ヤバい」って家族に話してみるとか、投稿をリポストしたり、友達にシェアしてみるとか。ツイッターでつぶやくとか。

気候変動を発信している人のSNSをフォローすることは意思表示でもある。

オンライン署名に参加してみるとか。

どんなに小さい意思表示だとしても、私たちの一人一人の意思表示には大きなパワーがある。

それを見た誰かが気候変動が「ヤバい」って気づくかもしれないし、誰かが意思表示をする勇気を与えることになるかもしれない。

考えているだけじゃ、気候変動問題が変わることはないから。さあ、君はだれに、何をつたえる?

参考文献

WWFジャパンセミナー『気候危機には1.5度目標がトレンド』
https://www.wwf.or.jp/activities/data/20191101Konishi.pdf

GERMANWATCH『世界気候リスク指数2020』

Climate Action Tracker NDCについて
https://climateactiontracker.org/countries/japan/

講談社『マネー現代』夫馬賢治 水没リスクが上昇中! 日本人の約27%が「家を失う」かもしれない
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66227?page=3

MINI

麗澤大学ドイツ語・ドイツ文化専攻4年

ドイツ留学で出会ったヴィーガンという生き方をきっかけに気候変動問題の深刻さを知りました。

コロナ禍で、自分にできることを少しずつ始めていましたが、だんだん一人でやれることには限界があることを感じ、一緒にこの問題に立ち向かえる仲間が欲しいと思ってClimate Live Japanの実行委員になりました。

【気候変動を止めたい】未来を担う、若者のアクションにご支援を。

https://readyfor.jp/projects/climatelivejapan

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私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

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