LOVE FOR NIPPON(ラブ・フォー・ニッポン)
萱島: 被災地の復興支援活動を実施している一般社団法人LOVE FOR NIPPON(ラブ・フォー・ニッポン)の代表をジュンさんがつとめられています。そもそも設立のきっかけは何だったのでしょうか。
CJ: 「LOVE FOR NIPPON」というタイトルは自分が決めたわけではなく、その前に、大地震に見舞われたハイチを支援しようと「LOVE FOR HAITI(ラブ・フォー・ハイチ)」という団体をMINMI、若旦那という2人のアーティストと一緒に2010年にスタートしていたんですが、翌年の3月に東日本大震災が起きたので「LOVE FOR HAITI」から「LOVE FOR NIPPON」に切り替えたんです。
結果的に自分の中でいいなあと思っているのは、自分たちがやっていることって「SONG OF THE EARTH」というフェスティバルも新潟の中越地震からのスタートでしたが、中越地震後の3年間、仮設住宅訪問をして仮設住宅がなくなって終わりかという時に4年目からも続けていこうということでフェスティバルに切り替えたことなんです。僕自身それがすごくよかったと感じています。
僕はよく「地震は大地からのメッセージ。そう受け取りましょう」っていっているんですよ。たしかに地震は人の暮らしに対してはさまざまな被害を及ぼしますが、人間事でいうと、肩が凝ったら動かしますよね。そのほうが血の巡りがよくなって肩こりもよくなるって考えたらどうですか。地球も生きているわけですから、私たちは地球のメッセージを受け取ることのできるところに暮らしているんですよ。そう考えたら、感覚ももう少しは変わってくるんじゃないですか。
それがつまり、大きな地震とか人間の目線でいったら災害かもしれませんが、地球自身が動いているダイナミックなアクションに対して、地球とともに生きているのであれば、それを自分たちで受け入れるというか、反応しながら生きていくことのほうが自然なのではないでしょうかね。
そう考えると、ちょっと不謹慎ないい方かもしれませんが、「地球がダンスをするんだから、自分たちもダンスをしようよ。そのほうが楽しいよ」という考え方ができれば、個人では計り知れない大きな原発問題や国策の問題、さまざまな決まり事、これまでのシステムなど全てを見直すきっかけになるんじゃないでしょうか。
ですから、風化していくということも、僕からしたらよく分からないというか、せっかく新しい大地が生まれてリフレッシュしているんだから、新しいマインドになりましょうって考えてはどうでしょうか。エコとか環境問題、SDGsなどさまざまなことがいわれていますが、それこそそういうタイミングにはめられるチャンスなんじゃないかと思いますね。時代的には原発はもうダメだよねって考えた人たちが福島の中に多くいらして、自然エネルギーをどんどん生産していこうという人たちが増えています。新しい大地の声を聞いた人たちと仲良くしていくと、新しい価値観やモラル、美意識などがそこに生まれているんですよということを伝えたいと思っています。