萱島: 製造と発信と教育を、まさに今すすめていらっしゃいますものね。これまでも複数の事業を形にしてこられましたが、いま坂田さんがいずれやってみたいことってありますか?
坂田: 私はもともとオーガニック・エシカル化粧品の製造の世界に入りたいと思っていて、今年やっとその一歩を踏み出しました。
その背景には様々な大人の事情や誹謗中傷なんかも合ったわけですが、それも人生の魅力や豊かさに変えて、もっと新しいことに挑戦してみたいと思えるきっかけになっているんです。
そして私は今まで「発信という仕事」を自分一人でやって来たんですが、お客さんが増えて会社が大きくなって支店が増えていくと、どうしても発信する時間がなくなってきてブログの更新が毎日から3日おきになったりします。そうすると、応援してくれているこれまでのお客さんから「ブログが更新されなくて寂しい」なんていう声が出てきてしまうんですね。
私の存在価値は、お客さんが決めてくれていいんです。何かに固執したりしません。
必要であれば社長もやるし、現場にも立つし、執筆もするし、大勢の前で話してもいいと思ってます。「私」という人間に居場所を与えてくれてありがとう、ってずっと初心から抱いてる感謝の気持ちを忘れたくないからです。
だからこそ「ブログ」は私の原点です。継続できなければ事業をする意味がないと思っているくらいですからね。
この先は個々の力が強くなったらそれを「チーム」にする必要があります。
女性の新しい働き方として1つの会社を皆で作るのではなくて、「皆で会社を作っていく」という考え方を進めています。
例えばうちの社員は副業はNGですが起業はOKにしています。今、二人の社員が自身の化粧品会社を作ろうと頑張っていますよ。うちの会社の足りないところを社員が上手く仕組みを作って整えてくれるなら、そこにきちんと対価を支払っていくべきですよね。一個の会社では支給できる給与に限界があっても、「自由」や「選択肢」を与えてあげることで新しい利益を得る入口を本人たちが増やすこともできるわけです。
エステの世界って完全歩合の世界なので、本数が上がらないと給料が上がらないんですよ。でも起業すれば彼女たちは収入が上がります。私は負担が少なくなって、次のチャレンジに向かえます。こういう新しい女性の働き方、いわば「ソーシャルカンパニー」をたくさん作るのが夢ですね。
あと、個人的には本を書きたいです。
小説家になりたいとずっと言っていました。物語づくりをしたいですね。
目先の夢はオーガニック・エシカル化粧品の開発者ですが、それもきっと私がこれから描く物語の一部に過ぎないんだと思っています。