森ビルが運営している六本木ヒルズはスペシャルイベント「Roppongi Hills Christmas 2021」をスタートしました。ヒルズの一角にあるウェストウォークには、世界的アーティストの吉本英樹さんがデザインした廃棄予定だったお花を使用しているクリスマスツリーを展示しています。また、東京の風物詩として馴染み深い「けやき坂イルミネーション」や、六本木ヒルズ内66プラザ及びウェストウォークのクリスマスツリー、クリスマスマーケットは、カーボンオフセットによりCO2の排出量を実質ゼロで実施しています。さらには、ドイツの市場を再現したマーケット、クリスマス気分を楽しめるレストラン、アート展などクリスマスのお出かけにぴったりなスポットも満載。森ビルの井上瑞希さんに見どころをたっぷり伺います。(記者:エシカちゃん)
世界的デザイナーの吉本英樹さんがロスフラワーを活用したクリスマスツリーを制作
森ビルが六本木ヒルズで12 月 25 日(土)まで開催している「Roppongi Hills Christmas 2021」。今年もツリーやイルミネーション、おいしいフード、イベントを通じて、クリスマスの六本木を盛り上げています。
数ある見どころの中でも特に注目したいのは、ウェストウォークに展示したチョコレートのボンボンショコラをイメージしているクリスマスツリー「Bon-Bon Blossom」です。「お花のボンボン」を覆うドライフラワーには、本来捨てられるはずだったお花、ロスフラワーを使用。コロナ禍を経験したクリスマスを意識する中で、このロスフラワーを美しいアート作品に転換するアイディアが具現化されました。
そんなメッセージ性の高い「Bon-Bon Blossom」を、世界的に活躍しているデザインエンジニアの吉本英樹さんがプロデュースしました。吉本さんは東京大学工学部で航空宇宙工学を学んだ後に、デザインの世界に身を投じた異色な経歴の持ち主です。デザインエンジニアリングスタジオTangentの代表として、エルメスやレクサスなどのラグジュアリーブランドや、世界一高い超高層ビルとされるドバイのブルジュ・ハリファなどとコラボしてきました。
森ビルの井上さんは「吉本さんにオファーをした際に、コロナ禍の大変な状況でも、皆さんが前向きな気持ちになれるような作品にしたいという願いがありました。ロスフラワーを用いた空間装飾を手掛ける株式会社RINさんとも協力しながら、ロスフラワーをキーマテリアルにした吉本さんらしいツリーが完成しています。廃棄されるはずだったお花を使っているという背景をたくさんの方々に興味をお持ち頂き、SNSでの反応が想像以上に広がっています。森ビルが掲げる『都市と自然の共生』というテーマを美しいアートに転換することで、メッセージをさりげなくお伝えできたことが本当に嬉しいですね」と笑顔を見せています。
CO2排出量削減を目指した、圧巻の「けやき坂イルミネーション」
加えて、エシカルなポイントでチェックしたいのが、東京の冬の風物詩として既に定着している「けやき坂イルミネーション」。白銀の世界を演出した、約70 万灯のLED照明が放つ “SNOW&BLUE”の光は圧巻の一言です。
今年のイルミネーションのキーワードは「サステナブル」です。白熱電球よりも電力消費が少ないLEDの活用はもちろん、グリーン電力証書を購入してCO2の排出をオフセット(相殺)し、環境対策に配慮したイルミネーションを実現しています。2021年だけで約7.5トン相当ものCO2の排出を抑制する効果があるそう。井上さんは「コロナ禍は長引いていますが、普段通りの“SNOW&BLUE”のイルミネーションを眺めつつ、地球に優しい六本木ヒルズのクリスマスを体感して頂きたいと思っております」と話しています。
ドイツの市場を再現した、買い物客で賑わうクリスマスマーケット
イルミネーションと合わせてクリスマス気分をそそるのは、今年で15年目を迎えるクリスマスマーケットです。世界最大規模で行われるドイツ・シュツットガルトのクリスマスマーケットを再現していて、ドイツのクリスマス雑貨やグリューワイン、ソーセージなどのドイツ料理を扱う7店が立ち並んでいます。井上さんによると夜は毎週月曜日から盛況で、ドイツの有名なクリスマス用品店「ケーテ・ウォルファルト」には毎年、オーナメントを求める買い物客が行列を作るとか。マーケットに足を運ぶことで、素朴でほっこりしたドイツのクリスマスを満喫してみませんか。
カップルやファミリーに嬉しい六本木ヒルズの豪華ディナー
そして、カップルやファミリーに嬉しいのが六本木ヒルズでのクリスマスディナー&ランチ。現在、クリスマスディナーからケーキ、自宅で楽しめるテイクアウト用オードブルまでこの季節にぴったりな約40のメニューを用意しています。
ミシュラン一ツ星のモダンフレンチ「Jean-Georges Tokyo(ジャン・ジョルジュ トウキョウ)」大切な人たちと極上の時間を過ごしたいですね。おうちクリスマスを楽しみたい方は人気店のテイクアウトメニューをチェックしてみて。
70歳以上の女性アーティストをフィーチャーしたアナザーエナジー展
素晴らしい料理で心もお腹も満ち足りたら、アートの世界に目を向けてみましょう。六本木ヒルズ森タワーの53階にある森美術館は来年1月16日(日)まで、「アナザーエナジー展」を開催。世界で活躍している70歳以上の女性アーティスト16人の作品をフィーチャーしています。
16人の年齢は71歳から105歳までで、全員が何と50年以上のキャリアを誇っています。ジャンルは絵画や映像、彫刻、大規模インスタレーション(空間芸術)、パフォーマンスと多種多様。井上さんは「彼女たちを突き動かす特別な力=アナザーエネジーに触れてみて下さい」とアピールしています。
アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人
~2022年1月16日(日)10:00~22:00(最終入館 21:30)
※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
※12月28日(火)、1月4日(火)、1月11日(火)は22:00まで(最終入館 21:30)
場所:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
料金:詳細は以下のURLをご参照下さい。
URL:https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/anotherenergy/
井上さんからのメッセージ 『私によくて、世界にイイ。』六本木ヒルズのXmasイベントに訪れてみて!
井上さんはインタビューの締めくくりに以下のメッセージを寄せて下さいました。クリスマスの六本木ヒルズに訪れてみたくなりますね。
「東京のクリスマスを代表するような壮大なイルミネーションや、食べても買ってもおいしいクリスマスマーケットでのショッピング、お食事、アートを存分にお楽しみ頂きたいと思っております。『都市と自然の共生』を大切にしている森ビルならではのお花をリユースしたクリスマスツリーやCO2排出量を実質ゼロにしたイルミネーションなど、“私によくて、世界にイイ。”『Roppongi Hills Christmas 2021』にぜひいらして下さい」
「Roppongi Hills Christmas 2021」
URL:https://www.roppongihills.com/sp/christmas/2021/
森ビル株式会社 タウンマネジメント事業部 運営部 六本木ヒルズ運営グループ 井上瑞希
2005年森ビル株式会社入社。プロパティマネジメント部門に配属後、2008年から商業施設事業部で六本木ヒルズ・表参道ヒルズ等の運営・リーシングを担当。2019年より現職。六本木ヒルズ運営グループにて、年間を通して街のイベントや環境演出などの企画・運営業務を推進している。
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp