スターバックス コーヒー ジャパンは昨年12月に、サステナビリティに特化した店舗「スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店」をオープン!より環境負荷の低い店舗のための国際認証「Greener Stores Framework」を導入したグリーナストアの日本1号店になります。どのような工夫がされたお店になっているのか、Z世代にも気になるところ。早速訪れてみました!(記者:エシカちゃん)
日常の喧騒から離れたところに
最寄りの大手町駅へ降り立ち、皇居を横目にスターバックスへ向かいます。道幅が広く、人通りがほとんどない静かな空間で、平日の都心の朝とは思えない優雅な散歩時間を味わえます。この時点で心がかなりリフレッシュされたよう!
木々に囲まれた、静けさ漂う場所に立地
緩やかなアーチを描いた大きな屋根と前面がガラス張りの大きな建物が見えてきました。
和田倉噴水公園店の名前の通り、目の前は噴水広場でとても開けた場所に立地されています。
入り口には、日本ではまだ珍しい、フリー給水スポットがありました。自分のペットボトルやタンブラーがあれば誰でもここで水を補充できます。水好きとしてはこういう場が当たり前に街中に増えてくれると嬉しい!こんなところにもサステナビリティへの意識の高さが伺えます。
いざ店内へ
普段から訪れているような駅構内や街中にあるスターバックスとは違って、中が広くて天井が高いです!店内の柱やパーテーションには木の温もりが感じられます。
注文しようとレジへ近づくと、他の店舗で見られるような食品を陳列しているガラスケースがありません。代わりに大きなパネルにメニューが表示されています。袋から出して陳列してしまうと食品の消費期限が短くなってしまうことから、廃棄物を少しでも出さないようにというフードロスへの対策が伺えます。
オリジナル商品
この日の気候が寒かったのでホットで、ここでしか味わえないオリジナル商品の「和三盆 ムース フォーム アーモンドミルク ラテ」を注文しました!和を感じるやさしい味わいの「和三盆」に植物性ミルクの一つであるアーモンドミルクを合わせた和田倉噴水公園オリジナルドリンクです。フラペチーノもあるので、冬が終わって暖かくなった頃にはそちらも注文したいところ。ムースがゆっくりと溶けて甘みがじんわり広がっていくのがとっても美味しい! 店内のドリンクは廃棄物を減らすために、ホットはマグ、アイスは樹脂製のグラスで提供されているのもこの店舗の大きな特徴です。
こだわりの内装とサステナビリティアート
店内の席についてほっと一息つくと、目の前の机や壁の内装に目が奪われます。
壁一面に大きくかけられたこちらは、廃棄されてしまうキャンバスや糸、そして漁網を再利用して制作されたものだそう。高い天井のこちらの店舗ならでは、といったアートです。
木製の良さを感じるこちらのテーブルは国産木材が100%使用されています。そして天井から吊り下がる個性的な、数々の照明はリサイクルガラスや和紙が使用されているとのことで、どれも古くなったら入れ換えるのではなく、修理しながら長く使い続けることに重きをおいているのだそうです。
至るところに配慮が感じられ、環境負荷の低い店舗といったテーマが一貫されていると思いました。
スターバックスのミッション 8つのフレームワーク
スターバックスは、こうしたより環境負荷の低い「Greener Stores」を全世界で2025年までに10,000店舗展開する予定を発表しています。
今回導入されている国際認証の「Greener Stores Framework」とは、世界自然保護基金(WWF)などの専門家とともに設計するもので、CO2排出量、水使用量、埋め立て廃棄物の削減を達成する、より低負荷の店舗づくりを加速するための標準になります。
北米ではすでに2,300店舗に導入が完了されており、アジアでは9月に上海で中国1号店が開業済み。今後、英国や南米・チリでの開業も予定されています。
日本においても、皇居外苑 和田倉噴水公園店をきっかけに、2022年10月以降の新店はこの基準を満たしたグリーナーストアの開業を順次目指していくとのこと。
人々の日常に溶け込んだ、多くの人が毎日利用する人気のコーヒーショップが、このような環境に配慮した店舗を広く展開させていくことはとても意義深いことですよね。そして、そうした店舗を私たちも利用することで、良いサイクルが循環していき少しずつでも良い世の中に繋がっていくのだと思いました。スターバックスの今後の取り組みをこれからもチェックしていきます!
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp