この春、池袋PARCOが「ジェンダーレス」を、渋谷PARCOが「サステナブル」をテーマにリニューアルを敢行しました。時代とともに街は変わる。若者カルチャーの発信基地として時代を牽引してきたPARCOがあらゆる変化に合わせて新たな仕掛けを行います。モノを売るだけではない、時代の息吹を伝えるPARCOの取り組みに興味津々です。(記者:エシカちゃん)
池袋PARCOは多様性溢れるカルチャースポットへ
池袋PARCOは今年の春に本館を大胆にリニューアルしました。劇場やシネコンが生まれ、アニメやコスプレの聖地として存在感を高める池袋エリア。池袋を訪れるファミリーや女性、カップルが増え、多様性溢れる街へと進化を遂げています。
これらの変化を受けて、池袋PARCOは本館1階のグランドフロアを16年振りに改装。レディスファッションをメインに据えていた下層階は2階の一部をユニセックスファッションフロアに衣替えしました。
また、カルチャースポットとして人気を集める池袋にふさわしく、「アスレジャー」、「スキンケア・インナービューティー」、「食」、「カルチャー」をテーマにした35のショップを迎え入れ、“ NEW 池袋PARCO “をより深く印象付けています。
池袋PARCOは3月18日(金)と4月15日(金)の2回に分けてリニューアルを実施しています。3月18日にはスポーティーなニューブランド「エープラス トウキョウ」や、人気インフルエンサーのMANAMIさんが手掛けるブランド「エイミー イストワール」、日本初のりんご飴専門店「ポムダムールトーキョー」、人気のレディースブランド「スナイデル」と「リリー ブラウン」をはじめとした15店がオープンしました。
そして4月15日(金)には、インナービューティーをもたらすコスメブランド「コスメキッチン」と「アイアム」、海外セレブからの支持が厚いアクセサリーブランド「ケースティファイ スタジオ」、アパレル&スニーカーブランド「アトモス ピンク」、恵比寿で人気のケーキ専門店「マーサー ビス」が新たに登場しました。
年齢や性別、国籍を問わず楽しめるスポットです。池袋PARCOにお出かけして、多様性がもたらすエネルギーに触れてみたいと思います。
渋谷PARCOは環境に配慮した次世代型ファッションビルに進化
PARCOと言えばやっぱり渋谷。渋谷PARCOは4階フロアをリニューアルすることで、「環境に配慮した次世代型ファッションビル」として生まれ変わりました。
サステナビリティを意識した“集合型総合モール” 「VCM MARKET BOOTH」を2月25日(金)にオープン。デザイン・設計事務所DAIKEI MILLSが率いる社会プロジェクトSKWATやグラフィックデザイナーの加瀬透氏とのコラボプロジェクト「4202122」によるものです。
「上書きしやすい軽快さ」をコンセプトに、ショップが内装工事不要で定期的に入れ替わりながら柔軟に出店できるシステムを導入しました。工事で生じる廃棄物をなくして環境負荷を低減しながら、コストを抑えることで若手クリエイターの出店を後押しします。
「VCM MARKET BOOTH」には、ヴィンテージアイテムやリペア、クリーニング、買取サービスを扱うサステナブルなショップが軒を連ねています。こちらはヴィンテージショップモールとして日本最大級とか。ヴィンテージのオンラインモール『Vintage Collection Mall (VCM)』が監修した、オリジナリティ溢れる複合空間です。これまで路面展開してきたヴィンテージの名店が集っているのが嬉しいです。
フロアの「サスティナブルゾーン」には、シューリペア専門店「ソールジャック」がオープン。リペア用のパーツはソールだけで200種以上、ヒールやハーフラバーを含めると300種以上を用意しています。
特に世界の高級靴ブランドがこぞって愛用するイタリア・Vibram社のソールは、日本一の品揃えを誇る約280種を展開。通常のリペアだけではなく、イメチェン目的でのリメイクやスポーツ・アウトドア向けに機能性をアップするカスタマイズサービスにも対応しています。新しく買うだけではない、靴の思わぬ楽しみ方を教えてくれる存在です。
その他、「サスティナブルゾーン」には水洗いクリーニングブランド「Licue」とスニーカーウォッシュブランド「&Sneakers」のコラボショップ「Licue & Sneakers」や、過去の人気ストリートファッションを取り扱う「RINKAN」初となる買取専門店がオープンしています。
さらに、今年秋には「4202122」の新たな展開を予定しています。今後もバージョンアップを続けるPARCOから目が離せません。
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp