多様な人材を活かすダイバーシティ経営がスタンダードになりつつある今。株式会社ポーラは従業員の働き方をサポートするために、アーティストのスプツニ子!さんが率いる株式会社Cradle(クレードル)のD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進支援サービスを今年4月から本格的に導入しました。生理や妊娠、更年期障害といった女性特有の健康問題に寄り添いながら職場全体の活力を引き出し、会社の成長につなげていきます。(記者:エシカちゃん)
不妊治療、生理、更年期障害に関わる悩みを幅広くサポートする
スキンケアブランドやメイクブランド、エステサービスを手掛けるポーラは今年4月より、会社を支える従業員やその家族向けにクレードルのヘルスケアサポートを導入しました。
女性従業員の妊活や生理の悩みをケアするため、凍結卵子の保管費用や不妊治療の個人負担、ピルや生理商品の購入費を一部補助しています。女性の個室トイレには生理用ナプキンを常備し、必要なときに使えるようにしました。更年期に関わるカウンセリングの利用補助は性別問わず活用可能です。
また、D&Iの専門家や専門医によるオンラインセミナーを行い、ダイバーシティの大切さや生理、妊娠、出産といった女性のライフサイクルに伴う適切な知識を学ぶ機会を従業員に提供します。クレードルの提携医療機関で婦人科検診を含む手厚いサポートが受けられることは従業員にとって心強いでしょうね。
女性の健康問題に寄り添うことが経営戦略となる時代に
経済産業省の調査では、女性従業員の5割が生理痛やPMS(月経前症候群)、更年期障害といった女性特有の健康問題で困ったことがあると回答しています。また、厚生労働省の調査では、日本の夫婦の2割弱が不妊治療を受けたことがあり、そのうち治療と仕事の両立ができなかったと答えた人は3割以上を占めています。
従業員が抱えるこれらの課題をサポートすることで、社員の自分らしい生き方やキャリアの実現を手助けしているポーラ。経団連の調査では、企業はD&Iを推進することで優秀な人材の定着・採用やイノベーションの創出、変化への対応力が高い経営の推進につながったと答えています。ダイバーシティの推進は重要な経営戦略という認識が広がっているようです。
ポーラもダイバーシティに配慮した健康経営を加速させることで、従業員がいきいきと働ける環境を整備し、生産性を高める取り組みを進めています。
スプツニ子!
MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボ助教、東京大学大学院特任准教授を経て、現在は東京藝術大学美術学部デザイン科准教授。2019年よりTEDフェロー。第11回「ロレアル‐ユネスコ女性科学者 日本特別賞」や「Vogue Woman of the Year」を受賞。2017年より世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダー」に、2019年には日本版ニューズウィーク「世界が尊敬する日本人100」に選出。
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
ーーBackstage from “ethica”ーー
クレードルのサービスを通じて、ポーラの従業員をさまざまな形でバックアップしているスプツニ子!さん。以前より女性活躍支援をはじめとしたSDGsへの取り組みに積極的なアーティストです。ethicaでも、女子学生にプログラミング教育を無償で提供するアメリカのNPO団体「Girls Who Code」への募金キャンペーンを手掛けたスプツニ子!さんにインタビューをしています。こちらもぜひチェックしてみて下さい。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp