月の満ち欠け(後編:過ごし方)
前回は月の満ち欠けと、それぞれの時期に適した過ごし方について簡単にお伝えしました。
後半となる今回は、実際に暮らしに取り入れてみたことをご紹介したいと思います。
月の満ち欠けを意識するようになってから、まず取り入れたのは旧暦カレンダーです。
今年は手に取りやすい手帳タイプのものを選んでみました。
新月から次の新月までの期間は29.5日。旧暦は月の満ち欠けを基準にした暦で、新月から新月までが1ヶ月となります。
新暦とは周期が異なり、1日ごろが新月、15日ごろが満月となっているため、かつてはカレンダーがなくても、月の満ち欠けを見れば、時期や、季節の移り変わりがわかったそうです。
また、新暦と旧暦には約1ヶ月のズレがあります。
子どものころ、3月3日の桃の節句の時分に桃の木を見かけても、まだ固いつぼみのままなのがとても不思議でした。本来の桃の節句の日は旧暦の3月3日で、新暦では4月の初め。このころには、桃の花もきれいに開いています。
旧暦を知ると、昔ながらの行事や旬のものは四季のめぐりや変化とつながっていて、また理にかなっていることがよくわかります。
わが家では、五節句などは本来の旧暦の日にもささやかにお祝いしています。
自然のリズムと暮らしのサイクルが一致することは、私たちの心身にとっても無理がないような感じがして、心地よい安心感を覚えました。