【連載】季節のプラントベースレシピ (第1話)朝ごはんにもおやつにも。ふんわり甘酒米粉パンケーキ
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【連載】季節のプラントベースレシピ (第1話)朝ごはんにもおやつにも。ふんわり甘酒米粉パンケーキ

今回ご紹介するのは、米粉と甘酒を使ったグルテンフリー&プラントベースのパンケーキのレシピです。

パンやうどん、パスタなど私たちにとって一番身近な粉と言えば小麦粉ですが、その約8割以上は輸入に頼っています。

一方で、お米の自給率はほぼ100%。国産のお米を原料とした米粉や甘酒などを消費することは、地産地消で輸送コストなどの環境負荷を抑え、持続可能な食生活につながると考えられます。

また、近年グルテンフリーの食生活を取り入れる方が増えてきていますが、グルテンを含まない米粉は消化の負担が少なく体に優しい粉の一つとして注目されています。

わが家では娘のアレルギーをきっかけに、数年前からおうちで作る食事には、できるだけ米粉やお米由来の食品を取り入れることを心がけるようになりました。

小麦粉に比べて、ベタッとしたり重たい食感になってしまったりと扱いが難しい印象のある米粉ですが、米粉の種類や性質を理解することで、小麦粉と変わらず、むしろ米粉の魅力を生かした形で美味しく作ることも可能です◎

アレルギーのある方も、健康を考慮して小麦の摂取を控えている方もそうでない方も、一緒に美味しく楽しめる米粉のレシピを、連載を通していくつかご紹介できたらと思います。

このレシピでのポイントは、米粉と性質の違う粉を2割ほど加えることと甘酒を使うこと。

米粉のレシピで卵を使わない場合、ふんわり感を出すのが難しいのですが、片栗粉や葛粉などのデンプン質の粉を加えることで軽い食感になり、またとろみのある甘酒を使うことで、砂糖不使用でも焼き立てはふんわり、冷めてからもしっとり感が長持ちします。

甘酒が手元になければ、同じ分量のバナナや、やや膨らみは変わりますが30gのお砂糖+豆乳50mlに置き換えることも可能です。

作る工程も一つのボウルで材料を混ぜるだけなので、とっても簡単!

台所でボウルを取り出すと「いっしょにつくる!」とすかさず娘が飛んでくるので、子どもと一緒でも気軽に作れるようにしました。

娘が離乳食の時から作っているわが家の定番レシピです。

【ふんわり米粉甘酒パンケーキ】 材料(直径12cm×7〜8枚分)

[A]

・米粉 100g(製菓用のものがおすすめ)

・片栗粉 25g(または本葛粉)

・ベーキングパウダー 7g(アルミニウムフリーのもの)

[B]

・豆乳 100g(または好みの植物性ミルク)

・甘酒(濃縮タイプ) 70g

・塩 ひとつまみ

<作り方>

①ボウルに[A]を入れて泡立て器で混ぜ合わせる

②①のボウルに[B]を加えて、泡立て器でなめらかになるまでよく混ぜる

※目安は、生地をすくって落とした時にリボン状になってしばらくして消えていくくらい。

生地が固いようなら、豆乳を大さじ1〜足してよく混ぜ、調整する

③フライパンを温め、一度極弱火にして生地を流し入れ、弱火で焼く。

鉄製のフライパンの場合、薄く油をひいて(分量外)余分な油はキッチンペーパーで取る

④表面全体に泡がプツプツしてきたのを目安に、ひっくり返して裏面も焼く

⑤お皿に盛り付けて完成!

生地自体の甘さはかなり控えめなので、お好みでバターやメープルシロップ、おやつに食べるならお豆腐クリームや季節のジャムと合わせても美味しいです。

また、あんこを挟むとどら焼きに!ヴィーガンバターも一緒に挟めば、コーヒーのお供にもぴったりなあんバターサンドの出来上がりです。

そのままではちょっと物足りない、という夫も、ジャムをプラスしたりサンドにアレンジしたりすると「コーヒーに合うわ〜」と喜んで食べてます(笑)

週末に多めに作って冷凍しておくと、平日のおやつやごはんを炊き忘れた日の朝に助けられることも。

素材も工程もシンプルで美味しい米粉のパンケーキ、よかったら作ってみてくださいね。

おまけに、パンケーキに添えるのにぴったりなノンオイルの豆腐クリームのレシピもご紹介します。

これまで色々なレシピを試しましたが、子どもと食べる普段のおやつにはやっぱりシンプルなものが一番、ということでこのレシピに落ち着きました。ココナッツオイルなどを使ったリッチなものは、わが家ではハレの日のお楽しみです。

ポイントは、お豆腐をさらしかキッチンペーパーにくるんで重しをし、数時間〜一晩(豆腐の重さが元より20%ほど減るとよい)おいてしっかりめに水切りしておくこと。

バニラエキストラクトがあれば、豆腐っぽさが和らいでより美味しくなります。

水切り豆腐はおかずなどにも活用できるので、豆腐を買ってきたらとりあえず水切りして冷蔵庫に入れておくと、思い立った時すぐに使えて便利です◎

【豆腐クリーム】

・水切りした絹または木綿豆腐 約220〜250g(水切り前350g)

・砂糖(好みのもの) 20g

・バニラエキストラクトまたはバニラビーンズペースト 少々

・塩 ひとつまみ

<作り方>

①すべての材料をフードプロセッサー又はハンドブレンダー、ミキサーでなめらかにする

②完成!すぐに使わない場合は容器に入れて冷蔵庫へ。冷蔵で3日ほど美味しく食べられます。

パンケーキ同様、こちらもベースがシンプルなのでアレンジも色々楽しめます。

キャロブパウダーやココアパウダーを大さじ1入れてチョコレートクリーム風に、レモン果汁小さじ2を入れてクリームチーズ風に。

パンケーキにたっぷり乗せても罪悪感なく頬張れる幸せ、ぜひ味わってみてほしいです♪

今回の連載は如何でしたでしょうか。バックナンバーはこちらからご覧頂けます。

【連載】季節のプラントベースレシピ

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

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