9月の末になり、夏もそろそろ終わり。いよいよ秋冬のファッションを楽しむ季節です。ところで、普段私たちが着ているウールニットが、実は羊を傷つけている可能性があることをご存じでしょうか。9月20日〜26日は「動物愛護週間」。今年の秋冬は、動物愛護の観点から生まれたニットで、サステナブルな社会に貢献してみるのはいかがでしょうか。(記者:エシカちゃん)
9月20日〜26日は「動物愛護週間」!
9月20日~26日は、動物愛護週間です。「動物の愛護と適正な飼養についての理解と関心を深めること」を目的として、環境省が定めています。とは言っても、なかなか動物愛護を意識することは難しいかもしれません。でも、実は私たちの消費活動には、動物たちがあらゆるところで関わっているんです。
私によくて、世界にイイ。エシカルな消費のために、まず私たちにできることは、「知ること」。今回は、ウール生産において、問題視されている「ミュールシング」を紹介します。
羊を傷つける「ミュールシング」とは
暖かくて着心地の良いウールニット。その材料となる羊毛の生産には、羊のケアが欠かせません。とりわけ皮膚にシワの多い羊は、臀部(おしりや性器)のあたりに糞尿が溜まりやすく、ウジ虫が寄生したり、ひいては病気になったりしてしまいます。
その対策として、1930年代に考案されたのが、臀部の皮膚や肉を削ぎ落す「ミュールシング」という方法。「ミュールシング」は確かに一定の効果があり、それ以降、羊毛の生産効率も上昇しましたが、一方で、肉を切り落とす際に麻酔をしなかったり、血流を止めて臀部を壊死させる方法をとったりする農家がおり、羊を不必要に傷つけているとして、動物愛護の観点から批判されています。
事実、ニュージーランドでは、2018年10月1日から「ミュールシング」を禁止した法律が施行されました。また、無印良品やH&M、GAPなどの大手服飾ブランドが、相次いで、ミュールシングウールを使用しないことを決めるなど、その問題性はファッション業界にも浸透してきています。
人にも、動物にも優しい、ANNUALのエターナルなニットアイテム
ANNUALは、人にも動物にも優しい、サステナブルなニットウェアブランド。製品に、ニュージーランド産のメリノウールを使用することで、動物愛護の観点からサステナブルなニットを実現しています。もちろん、ウールは、最後には自然に還る素材。アクリルなど、生分解性でない素材と違い、地球環境の中で循環するのも嬉しいポイント。
さらに、羊毛の買い付けから販売までの全ての工程に携わることで、サプライチェーン全体でサステナビリティに取り組んでいます。高い安全性と透明性を実現した、まさに「これからのブランド」ですね。
また、ANNUALでは、廃棄予定の衣類を回収し、新たな資源へアップサイクルする取り組み「CLOTHLOOP」を行っています。現在、リサイクル素材で作られたラグマットの販売プロジェクトが進行中。職人が一つ一つ手作りしたというマットには、日本の伝統技術が詰まっています。人にも、動物にも、そして地球にも優しいサステナブルなシステムです。
ミニマルで着回しの利くニットながら、小さな遊び心も欠かさないデザインで幅広い世代がターゲット。2022 F/Wコレクションは、9月1日より販売中です。
【ANNUAL】
公式サイト:https://annual-nz.com/
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/annual_nz/
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティを提案していこうと思います。
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私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
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