もともとファッション業界は衣服の大量生産・大量廃棄による環境負荷の高さが国際的に問題視され、重要な社会課題として認識されてきました。それでも最近になってSDGsへの理解が進むとともに環境に優しいエシカル消費を意識する消費者が増え、同時に環境負荷の低いサステナブルファッションに取り組む企業も多くなってきています。そうした中、品質や機能、ジェンダーレスにこだわり、子ども服でありながら子どもの成長に合わせて調整できるサステナブルな子ども服ブランドが「ELMISA」です。どんな子ども服なのかご紹介しましょう。(記者:エシカちゃん)
コンセプトは「Long-life Small Wear こどもの服にも、一生モノを。」
2020年にスタート、話題を集めた「「ELMISA(エルミサ)」は、立ち上げ直後に新型コロナの影響で生産ラインが稼働できず製造も販売もストップしてしまっていました。このほど、その「ELMISA」が2年ぶりに再稼働、今回ウィズ・コロナ、アフター・コロナに合わせた商品開発を経て販売を開始したそうです。
子ども服は、子どもの成長とともにサイズが合わなくなってしまうため、ベビー服や子ども服のライフサイクルが大人の服よりも短いという課題があります。
着られなくなった子ども服はリユース、リサイクルなどで廃棄を減らすことは可能ですが、それでも1人あたりの消費サイクルが早いため、どうしても長く大切にされるよりも消耗品として扱われる傾向が強くなってしまいます。
そこで、
「ELMISA」は「Long-life Small Wear こどもの服にも、一生モノを。」をブランドコンセプトに、大切な子どもの記憶に残り続けるようなずっと身につけていられる、一生モノの「良い服」を提供することを目指しています。
そのため、
- 成長に合わせて変化する「型」
- いつまでもほつれにくい丈夫な「縫製」
- 汚れから守る特殊な「加工」
の3つの技術にこだわり続けているのです。
ELMISAの服で子どもと過ごすかけがえのない時間、暮らしの大切な時間を彩って…
ブランド誕生の背景、そして、ブランドへの想いを「ELMISA」のプロデューサー上村紗也賀さんは、
「私自身、現在4歳と0歳の2児の母です。その日のこどものお洋服を決める時、『今日は公園に行くからおしゃれな服は避けよう』とか『今日はトマトパスタを食べるから汚してもいいお洋服にしよう』、『汚れたら捨ててもいいや』なんて思いながらお洋服を着せている日々が圧倒的に多く、振り返ればその日常がすごく大切な時間だったなあと感じます。とてもお気に入りだったお洋服がすぐにサイズアウトで着られなくなってしまって、ふと写真を見返した時、『この時あのお気に入りの服を着せておけばよかった』と思う瞬間があります。汚れを気にすることなく、子どもの成長に合わせてお洋服が進化するから長く着ることができ、愛着も湧きます。子どもが大きくなった時、「この服2歳の時はこんなふうに着ていたけど、5歳になった今も着られるね』『この服、お姉ちゃんも僕も着てたね!』と、お洋服が子供の成長と未就学時期のドタバタ過ごした日常を思い出させてくれるのですね。『ELMISA』は、そんなお洋服ブランドがあればいいなと親になって感じ、想い込めて作ったブランドです。ジェンダーレスでお子様の性別に関係なくお下がりができるのも、サステナブルな取り組みだと考えています。
ELMISAの服で子どもと過ごすかけがえのないわずかな時間、皆様の暮らしの大切な時間をより彩っていただけたら嬉しいですね」
と語っています。
「子ども服なんてすぐに着られなくなる。だから、おさがりでいい」「子ども服なんてすぐ捨てる。だから、安くていい」といわれがちです。でも、そういってしまうのはとても悲しいことですよね。「ELMISA」の取り組みには良いものを長く大切に使い続けようという日本人がずっと培ってきた考え方が息づいているようです。私もいつか子どもを持ったら「ELMISA」のお洋服を着せたいなと思います。
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp